これまでマイクロLEDについては特に中国や台湾プレーヤーを中心にお伝えしてきました。2020年に起きた注目すべき出来事として、ファイスブック社とPlessey Semiconductor社がAR/VRの領域で提携するという話題もありました。フェイスブック社はすでにOculus社も傘下におさめており、方向性に注目が集まります。その他にも注目すべき提携もあり、7月3日に弊社サイトにアップロードするセミナー動画でも詳しくお話しする予定です。動画はこちらのNEWS AND VIEWSにアップロードする予定で、誰でもご覧になれます。 また書籍「マイクロLED市場・技術トレンド」がサイエンス&テクノロジー社より7月30日に発行されます。マイクロLEDなんか来るわけがない、そう言われたマイクロLEDトレンドの初期から関わってきた者として、もしくは、どうしてもこのエマージングテクノロジーを市場に送り出したいという開発者の熱い思いに影響を受け、執筆いたしたものです。7月30日発売予定ですでに予約販売を開始しています。 ☟の過去記事もご参照下さい。 書籍「マイクロLED市場・技術トレンド」、予約販売開始。 ☟は現在最終編集段階の目次です。 はじめに Chapter 1 マイクロLED市場トレンド(アプリケーション・市場規模) 1. マイクロLEDトレンド概観 1.1 韓国ディスプレイメーカの動向 1.2 中国・台湾企業の動向 1.3 5GとマイクロLED 1.4 マイクロLEDを取り巻く企業間パートナーシップ提携の動向 1.5 マイクロLEDとスタートアップ企業 2. マイクロLEDの定義と市場規模・アプリケーション 2.1 マイクロLEDとAugment Reality(拡張現実) 2.2 AR以外のマイクロディスプレイ 2.3 マイクロLEDとVirtual Reality(仮想現実) 2.4 マイクロLEDとTV 2.5 マイクロLEDと光通信 3. ミニLEDの動向 Chapter 2 マイクロLED技術概要および動向 1.マストランスファー方式の概要 1.1 ピックアンドプレース方式 1.2 ウエハー貼り合わせ方式 1.3 マストランスファー方式の比較 1.4 その他の方式 1.4.1 レーザートランスファー方式 1.4.2 流体整列技術 1.4.3 ロールを用いた手法 2. マスボンダー設備 3. ピックアンドプレースの前工程 3.1 発光波長のばらつき対策技術 3.2 色変換技術(QD) 3.3 色変換技術(量子井戸、Quantum Photonic Imager) 4. マイクロLEDのコストに関する考察 5. ヘッドもしくはスタンプにおける課題 6. 不良品検知とマスリペアー技術 7. 検査技術 8. 駆動方法 Chapter3 プレーヤー、サプライチェーン動向 1. マイクロLEDのサプライチェーン概要 2. ミニLEDのサプライチェーン概要 3. 2020年展示会サマリー 3.1 CES2020 3.1.1 CES2020での各社の展示 3.2 新型コロナウイルスとIntegrated Systems Europe (ISE) 2020で 展示されたマイクロLED/ミニLED Chapter 4 The 3rd China International Micro-LED Display Summit報告 1. Mikro Mesa社の発表 2. 恐るべきスタートアップ、PlayNitride社 3. TFT技術を深めるPANDA社 4. eLux社 5. AUO社 6. Chipone Technology社 7. Innoscience社 8. TrendForce社(調査会社) 9. Refond社 おわりに ・5Gで攻勢を強める中国 ・マイクロLEDと自動運転 ・5Gにおけるディスプレイの重要性 ・中国とマイクロLED ・AR・VRグラスの使用感の課題とマイクロLED ・エマージングテクノロジーの向こう側へ ※現在編集中のため、目次は一部変更となる場合がございます。 7月28日(火)、サイエンス&テクノロジー株式会社が主催するオンラインセミナー「マイクロバイオームの最新市場動向」にて、沖為工作室合同会社が講演を行います。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大は臨床試験の大幅な遅れと投資活動の停滞などを招き、開発の継続性に関わるリスクを高める要因となり、マイクロバイオーム治療薬市場へ大きな打撃を与えました。しかし、COVID-19問題によって人々の健康への関心が高まるとともに、自社の戦略をCOVID-19感染症と戦うための開発と位置付け、強力な免疫応答を可能にする製品の投入を目指し、臨床試験を開始する企業も現れています。また診断や診断機器のコストは中国勢の台頭で低下していくことが予想されますが、中国を中心に人口が多い国の市場は今後大きく伸びると予想されます。 本WEBセミナーでは、マイクロバイオーム市場に関わるスタートアップ企業の取り組みをメインに取り上げ、さらに市場規模から技術動向、シーケンシング、健康食品への応用、マーケティング倫理についてまで、幅広く発表します。 先日弊社が主催した無料セミナーではお伝えしきれなかった最新の市場動向や将来市場予測について、詳しく解説します。 【セミナータイトル】 マイクロバイオームの最新市場動向 ~市場・技術・企業動向から、応用展開、マーケティング倫理まで~ 【開催日】 2020年7月28日(火) 13:00~16:30 【会 場】 Webセミナー 【主 催】 サイエンス&テクノロジー株式会社 【受講料】 受講料(税込) 44,000円 ( S&T会員受講料 41,800円 ) 各種割引特典あり 【お申込】 ☟よりご登録ください。各種割引特典がございますのでそちらもご参照頂ければと存じます。https://www.science-t.com/seminar/B200738.html 【セミナー講演内容】 1. マイクロバイオーム市場トレンド 1.1 マイクロバイオームとは 1.2 マイクロバイオームと新型コロナウイルス(COVID-19) 1.3 マイクロバイオームとシーケンシング 1.4 Fecal Microbiota Transplantation 2. マイクロバイオームアプリケーション 2.1 治療 2.2 診断・分析 2.3 健康食品 2.4 その他 3. サプライチェーン 3.1 マイクロバイオーム産業セグメント 3.2 糞便バンクとマイクロバイオーム 3.3 細菌回収カプセル 4. 競争環境分析 4.1 主な市場参入企業の財務分析 4.2 競合リーダーシップマッピング 5. 市場規模予測 5.1 疾患別、地域別 5.2 プロバイオティクス、プレバイオティクス 6. マイクロバイオームとマーケティング戦略 6.1 アフターコロナ―でますます高まる健康への関心 6.2 なぜマイクロバイオームでなければならないのか 7. 結論 □ 質疑応答 □ ※発表は過去の発表の焼き増しではなく、最新情報を取り込んで構成しています。 ぜひご聴講ください。みなさまのご参加をお待ちしています! 2020年の全国人民代表大会と中国人民政治協商会議の期間中、康佳グループの236インチMicro LED ディスプレイが使用されました。新華社が会議の生放送を行うために5Gネットワークとともに使用され、北京に置かれた放送センターからの信号は漠河、喀什、三亚、威海エリアまでカバーしたとされます。 (天极网络, 2020) AI, 5G, and IoTなどを含めた先進技術が生活様式を変えようとしている中、情報を表示するディスプレイの役割は重要性を増していきます。康佳グループは日本ではあまり知られていませんが、深圳市に本社がある中国では有名な家電メーカーです。早くから技術開発に力を入れており、米国のシリコンバレーにも研究開発拠点を置いています。マイクロLEDの研究開発に多額の投資する計画も発表しており、今後動向が注目される企業の一つです。 References 天极网络. (2020, May 22). 康佳受邀新华社客户端5G+8K两会直播. Retrieved June 23, 2020, from http://dh.yesky.com/353/707558353.shtml NEC社とカナダのD-Wave社が協業し、NEC社が1,000万ドルの投資を行なうと両社がプレスリリースで発表しています。D-Wave社はGoogle社、Microsoft社、Rigetti社等と並んで語られることも多い量子コンピューターの有力企業です。 新型コロナウイルス(COVID-19)への取り組みに関連し、D-Wave社は量子コンピューターを利用できるクラウドサービスを無償提供すると発表しています。このプロジェクトには、デンソー社やフォルクスワーゲン車など、D-Waveのクライアントやパートナー企業が参加することが報じられてています。 D-Wave社のLeap2は、量子コンピューターをクラウド経由で利用できるサービスで、すでに日本を含む30カ国以上で展開されています。カナダ政府からの依頼を受けて開始した今回の無償開放は、COVID-19の研究や対策を目的とする企業や団体であれば誰でも利用できるとされています。 (Thom, 2020) 量子コンピューターがもたらす恩恵は計り知れないものがあります。例えばゲノム解析など、現在のコンピューターでかかる時間を大幅に短縮できる可能性を秘めています。一方で量子コンピューターの課題は量子デコヒーレンス、クロストーク、エラーレート等があげられます。 References Thom, M. (2020, February 26). Leap 2: Reimagining the Future of Quantum App Development. Retrieved June 20, 2020, from https://medium.com/d-wave/leap-2-reimagining-the-future-of-quantum-app-development-a80d4750d427 中国の2020年5月の新車の販売台数は、前年同期比で言うと14.5%増となりました。地方政府の支援策等の効果が出たと考えられています。一方で新エネルギー車(NEV)を取り上げると、前年同期比で23.5%減となっており、2019年7月に補助金削減の影響でそれまでの継続成長から前年同期比減となって以降、失速感が否めないのが現状です。 (中国工业和信息化部, 2020) このような状況の中、中国EVメーカーにおいて、脱コバルトの動きが見え始めています。中国SVOLT社(蜂巢能源)がコバルトフリーバッテリーについて発表したのは以前、取り上げましたが、CATL社もコバルトフリーバッテリーの開発をしており、テスラ社と搭載に向けて協議していると見られています。 中国の乗用車用EVバッテリーはニッケル、コバルト、マンガンで構成する「三元系」と呼ぶタイプが主流でしたが、コバルトはその多くの生産が政情が不安定なコンゴ民主共和国でなされており、価格の高騰リスクがあります。またコバルトは危険な労働環境下での児童労働が常態化している問題もあり、大局的に取り組んでいかなければならない課題でもあります。 中国EV市場は巨大マーケットとしてのポテンシャルがある一方で政策面に大きく依存して成長してきたことが顕著になってきています。中国バッテリーメーカーはコストダウンに取り組む一方で、海外、特に欧州市場に販路を見出そうとしています。すでに建設が開始しているドイツThuringiaのCATL社工場は2022年までに完成予定となっています。 (Hayes, 2019) References Hayes, M. (2019, October 21). German plant for Chinese battery maker. Retrieved June 14, 2020, from https://www.khl.com/construction-europe/german-plant-for-chinese-battery-maker/140743.article
工业和信息化部. (2020, June 11 ). 2020年5月汽车工业经济运行情况 Nature誌で中国で治験が行われている、心臓病患者にiPS細胞から作った心筋細胞を注入した事例が取り上げられました。2019年5月に2名の患者の心臓組織の周りに約1億個の心筋細胞を注入し、現在、結果は良好とのことで、2020年中に詳細の報告がなされる予定です。今回のケースは心筋細胞の注入と同時にバイパス手術も施されており、iPS細胞由来心筋細胞注入の効果がどれだけあったのかが議論されています。 (Mallapaty, 2020) 人に安全に使えるレベルまで品質の高いiPS細胞由来心筋細胞を大量に作ることは大きな課題であると同時に、心筋細胞を心臓に届けるために、注入する方法やシートにして移植する方法等、安全性や有効性を巡る議論が活発になっています。 References Mallapaty, S. (2020, May 13). Revealed: Two men in China were first to receive pioneering stem-cell treatment for heart disease. Retrieved June 11, 2020, from https://www.nature.com/articles/d41586-020-01285-w
ドイツZeiss社がベルギーのスタートアップPerseus Biomics社に投資し、人間の微生物叢をマッピングするための開発に取り組むと発表しています。このパートナーシップの目的は、光学技術を応用したマイクロバイオームの定量分析の開発とされています。 (Zeiss, 2020) Perseus Biomics社はヨーロッパのトップ研究機関で行われた研究から生まれた若い企業です。 同社は光学技術を援用したマイクロバイオーの定量分析のためのMAPプラットフォームを開発しています。詳細情報は明らかにされていませんが、昨今、従来のシーケンス技術ではマイクロバイオームの分析が不十分であることが指摘されており、光学マッピング技術で、シーケンスから得られた情報を補完することを目指すアプローチも出ており、そのアプローチとの関連が注目されます。 【告知】 沖為工作室合同会社の講演が決まりましたのでご報告いたします。講演はサイエンス&テクノロジー社のWebセミナーで企画して頂いており、7月28日に開催されます。講演は過去の発表の焼き増しではなく、最新情報を取り込んで構成しています。本セミナーは有料のイベントとなります。 講演詳細(サイエンス&テクノロジー社サイト) https://www.science-t.com/seminar/B200738.html References ZEISS. (2020). ZEISS Ventures. Retrieved June 09, 2020, from https://www.zeiss.com/corporate/int/innovation-and-technology/zeiss-ventures.html 弊社は人種差別に対してはもちろんのこと、人の尊厳を踏みにじる者に対して抗議するとともに、決して屈することはありません。
https://www.youtube.com/watch?v=FkILXrdmXm0 書籍「マイクロLED市場・技術トレンド」がサイエンス&テクノロジー社より7月30日に発行されます。マイクロLEDなんか来るわけがない、そう言われたマイクロLEDトレンドの初期から関わってきた者として、もしくは、どうしてもこのエマージングテクノロジーを市場に送り出したいという開発者の熱い思いに影響を受け、執筆いたしました。 出版社のリンクご案内いたしますが、著者割引がございますので、著者割引適用専門お申込み用紙ご入用の際は弊社までお知らせ下さい。 著者割引適用専門フォーム入手先 沖為工作室合同会社 [email protected] 050-5216-1908 出版社の書籍詳細情報、改めてリンクし直しました。 サイエンス&テクノロジー社殿リンク(書籍詳細情報) https://www.science-t.com/book/M066.html ☟は現在最終編集段階の目次です。 はじめに Chapter 1 マイクロLED市場トレンド(アプリケーション・市場規模) 1. マイクロLEDトレンド概観 1.1 韓国ディスプレイメーカの動向 1.2 中国・台湾企業の動向 1.3 5GとマイクロLED 1.4 マイクロLEDを取り巻く企業間パートナーシップ提携の動向 1.5 マイクロLEDとスタートアップ企業 2. マイクロLEDの定義と市場規模・アプリケーション 2.1 マイクロLEDとAugment Reality(拡張現実) 2.2 AR以外のマイクロディスプレイ 2.3 マイクロLEDとVirtual Reality(仮想現実) 2.4 マイクロLEDとTV 2.5 マイクロLEDと光通信 3. ミニLEDの動向 Chapter 2 マイクロLED技術概要および動向 1.マストランスファー方式の概要 1.1 ピックアンドプレース方式 1.2 ウエハー貼り合わせ方式 1.3 マストランスファー方式の比較 1.4 その他の方式 1.4.1 レーザートランスファー方式 1.4.2 流体整列技術 1.4.3 ロールを用いた手法 2. マスボンダー設備 3. ピックアンドプレースの前工程 3.1 発光波長のばらつき対策技術 3.2 色変換技術(QD) 3.3 色変換技術(量子井戸、Quantum Photonic Imager) 4. マイクロLEDのコストに関する考察 5. ヘッドもしくはスタンプにおける課題 6. 不良品検知とマスリペアー技術 7. 検査技術 8. 駆動方法 Chapter3 プレーヤー、サプライチェーン動向 1. マイクロLEDのサプライチェーン概要 2. ミニLEDのサプライチェーン概要 3. 2020年展示会サマリー 3.1 CES2020 3.1.1 CES2020での各社の展示 3.2 新型コロナウイルスとIntegrated Systems Europe (ISE) 2020で 展示されたマイクロLED/ミニLED Chapter 4 The 3rd China International Micro-LED Display Summit報告 1. Mikro Mesa社の発表 2. 恐るべきスタートアップ、PlayNitride社 3. TFT技術を深めるPANDA社 4. eLux社 5. AUO社 6. Chipone Technology社 7. Innoscience社 8. TrendForce社(調査会社) 9. Refond社 おわりに ・5Gで攻勢を強める中国 ・マイクロLEDと自動運転 ・5Gにおけるディスプレイの重要性 ・中国とマイクロLED ・AR・VRグラスの使用感の課題とマイクロLED ・エマージングテクノロジーの向こう側へ ※現在編集中のため、目次は一部変更となる場合がございます。 |
Author沖為工作室合同会社 Categories
すべて
Archives
10月 2024
|