本日2021年3月23日、R&D支援センター殿主催の表題のセミナーで発表させて頂きました。ご参加賜ったご聴講者の皆様、並びに関係者の皆様に深く御礼申し上げます。 中国5Gの最新市場動向と題したセミナーでしたが、北京で開かれた全国人民代表大会期間中に、「6Gの本格的な開発に向けて、5G技術の開発にもう大きな時間はかけない」ことが示唆されており、すでに6Gに向けた取り組みは始まっています。特に6G技術におけるテラヘルツ周波数帯の採用が議論されていますが、これはエレクトロニクスからフォトニクスへの移行を意味しており、従来からの無線通信技術の考え方も変えていく必要があります。
6Gで求められる要件はIoTが高度に構築されていることが前提となっているため、システムを俯瞰できる管理能力と技術が必須になり、産業チェーン内の企業間のアライアンスの組み方が重要になってきます。 町田市立つくし野中学校で「SDGsが託す未来」と題して講演を行いました。セミナーでは混迷を極める世界情勢から、刻々と期限がなくなっていくSDGsの意義や企業活動と社会変革の意味など当社からの視点も踏まえ、発表を行いました。また生徒の皆様から事前に頂いたご質問に答えていく形で弊社の事業内容および取り組みについてもご紹介させて頂きました。SDGsで取り上げられているテーマはどれも世界にとって長い間、課題になっていたものであり、それらを限られた期間で実現していくことは困難を極めます。一方でこれらの課題は普遍的な問題でもあり、漸進的に改善し、未来に託していく取り組みが重要と考えます。 講演をご聴講頂いた生徒の皆様、先生方、運営を担って頂いた関係者の皆様に改めて深謝申し上げます。
先般もご案内いたしました下記二つのセミナーですが、現在多くのお申し込みを頂いております!まだお申し込みの受付を行っております。宜しくお願い致します! 沖為工作室合同会社は新社会システム総合研究所(東京都港区 代表取締役 小田中久敏)との取り組みを強化いたします。同社の常に最先端の情報を発信し、お客様の戦略パートナーであり続けるミッションに賛同するとともに、持続可能な社会の構築に向け弊社のリソースを最大限注ぎたいと思います。取り組みは広範囲に渡る予定ですが、まずはセミナーでの講演が決まっておりますので、ご報告申し上げます。 1)今、最も注目のマイクロバイオーム 〜市場・技術トレンド、応用、規制、マーケティング戦略〜 日時:2021年 3月29日(月) 14:00~17:00 問い合わせは☟主催者殿のホームページをご参照下さい。 https://www.ssk21.co.jp/S0000103.php?gpage=21143 2)究極のディスプレイ マイクロLED/ミニLEDの 最新市場・技術トレンドと可能性 日時:2021年 3月30日(火) 14:00~17:00 問い合わせは☟主催者殿のホームページをご参照下さい。 https://www.ssk21.co.jp/S0000103.php?gpage=21144 Image Resource: 新社会システム総合研究所. (2021). SSKは、常に最先端の情報を発信し、お客様の情報戦略パートナーであり続けます。. Retrieved from https://www.ssk21.co.jp/
新社会システム総合研究所社主催で「中国の最新EVトレンドと車載LiBリサイクル・リユースの最新動向」と題したセミナーで講演することが決まりましたのでご報告申し上げます。中国EVバッテリー市場はミリオンマイルバッテリーやコバルトフリー、四元系材料、LFPの再注目等で新たな局面を迎えています。一方で発熱問題や大容量化の課題を乗り越えるために、バッテリー材料で援用される化学技術は複雑化しており、留まることを知りません。ただそうした発展とは別に、変わらず普遍的な問いかけがあり、それはEV市場が将来的に引き起こす廃棄バッテリーの問題です。電気自動車の需要増加に伴い注目を集める車載用リチウムイオン電池のリサイクル・リユース技術ですが、使用済み電池をどのように活用・再生するのか、リサイクルの要素技術から、産業各社の取り組み事例、さらには中国における最新の動向・市場分析についてこのセミナーでは取り扱います。
お申し込み前に弊社にお声がけ頂けると講師割引のご案内ができますので弊社までご連絡下さい。 【セミナー概要(予定)】 日時 2021年4月23日(金) 14:00~17:00 新社会システム総合研究所社ご案内ページ☟ https://www.ssk21.co.jp/S0000103.php?gpage=21166 中国EVバッテリー市場はミリオンマイルバッテリーやコバルトフリー、四元系材料、LFPの再注目等で新たな局面を迎えています。一方で発熱問題や大容量化の課題を乗り越えるために、バッテリー材料で援用される化学技術は複雑化しており、留まることを知りません。ただそうした発展とは別に、変わらず普遍的な問いかけがあり、それはEV市場が将来的に引き起こす廃棄バッテリーの問題です。 (Cunningham, 2017) バッテリーはEVコストの多くを占めています。構成している金属は一般的にリチウム、コバルト、ニッケル、銅、アルミ、鉄が含まれています。金属以外も含めると成分は多種多様であり、リサイクルをするには分解していく作業が必要となり、廃棄バッテリーは劣化しているが故に危険も伴います。実際に2021年1月にもリサイクル事業を手掛けるCATL社傘下の湖南邦普循環科技(湖南省長沙市)の工場で爆発が発生しており、安全性への対策が急務となっています。 中国NEV用電池のリサイクル・リユース業界のコンセンサスは、リン酸鉄リチウム電池がカスケード利用に適している一方で、三元系バッテリーがニッケル、コバルト、マンガンなどのレアメタルの含有量が高く、リサイクル価値が高いということです。現状の三元系電池は安全性に一定のリスクがあることもエネルギー貯蔵発電所等での二次利用が躊躇われている要因となっています。 車載バッテリーは、一般論として7〜10年使用すれば蓄電容量が低下し、交換が必要になるとされています。2020年に走っている自動車であれば、2030年前後にバッテリー交換時期にさしかかります。そのときまでにリサイクル&リユース体制の構築が求められます。 References (Picture) Cunningham, W. (2017). For dead EV batteries, reuse comes before recycle. Retrieved from https://www.cnet.com/roadshow/news/for-dead-ev-batteries-reuse-comes-before-recycle/
国連大学開発経済研究所の研究によると、国経済単位で見ると格差は縮小していますが、世界人口の大部分は格差が拡大している国に住んでいます。典型例としては、日本、米国、中国等、GDPの金額が比較的大きい国で格差は拡大しています(Gradín, 2020)。5Gでは、主にeMBB(超高速)、mMTC(多数同時接続)、URLLC (低遅延・高信頼)、仮想ネットワーク(スライス)等のエレメントが特徴となりますが、6Gで現在目指されているのは5Gをさらに進化させるとともに、地方創生,少子高齢化,労働力不足等の社会課題に対して、高速・低遅延な通信ネットワークにより、抜本的な解決策を提供することにあります。 現在6Gで想定されるアプリケーションは5Gの延長線上で考えられているものがほとんどです。(例:遠隔治療や自動運転、VR/AR等はすでに5Gでも議論されているテーマ) つまり「5Gではまだ私たちが望んでいるレベルに達することができない」ということが、6Gを巡る前提となっています。 (紫金山实验室, 2020) 6Gでは100Gpbs以上の超高速通信速度が実現されると言われています。また単に高速にするだけでなく、衛星や無人航空機等を用い、基地局を可動化することで、地上、空、海、宇宙のあらゆる場所を通信エリアとすることも目指されます。 また6GはAIとビッグデータを最大限活用することを前提としています。ロボットや機械、デバイス等は単にインテリジェンスを高めるだけではなく、デジタル社会で人や社会を支える役割を本格的に担うようになります。 References Gradín, C. (2020). ‘Changes In Inequality Within Countries After 1990’. WIDER Working Paper 2020/116. Helsinki: UNU-WIDER. Data from the World Income Inequality Database, 2019.
紫金山实验室. (2020). 6G 研究白皮书 5Gへの投資が加速している中、例えば現状、市場で5G対応製品として手に入るのはスマートフォン、テレビ等の家電製品が代表的なものとなります。一方で5G市場が常に大きな期待を寄せているアプリケーションに自動運転があります。 中国政府は4G(LTE)の段階ですでにV2Xの社会実装を進めており、5Gで本格導入をしていく方針です。自動運転では交通管制官として機能する外部オペレーターによって車をリモート制御することも議論されています。このようなリモートコントロールは、非常に短い応答時間や保証されたネットワークリソースなど、高度な通信機能を提供する5Gネットワークなしでは難しいと考えられます。 (宇通集团, 2020) 自動運転はLiDARがブームとなり、開発が進められてきましたが、完全に車に操作を任すスキームを成立させるには、ルートを極端に限定する等のことをしないと現実的には厳しい状況です。ところが5GとC-V2Xを導入することで、遠隔監視や信号誘導などのより統合的な管理体制を取ることが可能になり、安全性が高まります。また自動運転を成立させるために過度に責任を負わされてきたLiDARやセンサー等の負担を見直すことができるとともに、車載機器に求められる高度なAIや演算能力の一部を車両からシフトすることができ、車両自体のコストダウンに繋がる可能性があります。同時にC-V2Xの実装により、半導体関連企業だけでなく、自動運転車を安全にコントロールするプラットフォーム技術の発展も期待されます。 References 宇通集团. (2020). 郑州智慧岛智能网联公共交通白皮书
現在、微生物叢を調節できる主な方法は3つあります。その内の二つはすでに市場にも浸透しているプレバイオティクス、プロバイオティクス(あるいは両方組み合わせる場合はシンバイオティクス)です。三つ目のポストバイオティクスは近年新しく議論されるようになった定義であり、統一的な定義がまだ確立されていません。一つの考え方としてポストバイオティクスには、微生物の代謝活動によって放出または生成される物質が含まれ、直接的または間接的に宿主(ヒト)に有益な効果を持つものと捉えられます。ポストバイオティクスは微生物の代謝活動によって放出または生成される物質となりますので、生きた微生物は含みません。そのためプロバイオティクスとは明確に区別されます。また腸内細菌は食物繊維などのプレバイオティクスを変性、発酵して短鎖脂肪酸等を産生しますが、この関係性において、プレバイオティクスを代謝して産生されるものがポストバイオティクスとなります。 (The Institute for Functional Medicine, 2021) 例えばダノン社のアプローチはプレバイオティクス混合物(ガラクトオリゴ糖/フルクトオリゴ糖)とポストバイオティクスを組み合わせます。同社のInfant Milk Formula (IMF)では、特許発酵プロセスで産生される3‘-ガラクトシルラクトース(3’-GL)をポストバイオティクスとして用います。この3’-GLはヒトの母乳に含まれる3’-GL HMOと同一の構造を持っています。こうしたプロバイオティクス、プレバイオティクス、(シンバイオティクス)にポストバイオティクスを加えた統合的な免疫機能構築スキームが近年のトレンドとなっています。 References The Institute for Functional Medicine. (2021). Prebiotic Foods for Postbiotic Abundance. Retrieved from https://www.ifm.org/news-insights/prebiotic-foods-postbiotic-abundance/
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