中国成都市の電子情報産業チェーン現代化プロジェクトに関しおよそ254億人民元の投資が行われることが決定され、北京で調印式が行われました。 (四川新闻网, 2020) このプロジェクトにはハイエンドサーバーや半導体、パッケージングに関連する分野と併せて新世代ディスプレイ技術であるマイクロLEDも含まれています。具体的にはVisionox社 (维信诺)がマイクロLEDディスプレイデバイスとモジュールのテストラインとパイロットラインを建設し、マストランスファー、駆動、検査、チップ設計、色技術などの主要な技術の研究開発と生産を行うことが報じられています。 References 四川新闻网. (2020, August 27). 总投资254亿元 成都高新区集中签约多个电子信息产业链现代化攻坚重大项目. Visionox社 (维信诺)については弊社執筆書籍でも取り上げさて頂きました。 なお沖為工作室合同会社では台湾トレンドフォース社主催の「マイクロLEDフォーラム 2020」Webセミナーのご参加お申込みを開始いたしております。新型コロナウイルス(COVID-19)は多くの企業にビジネス戦略の転換を迫っており、投資活動の見直しが余儀なくされています。しかしながらマイクロLEDを取り巻く環境は停滞どころか、多くの企業が将来のコア技術として開発を推し進めようとしています。台湾トレンドフォース社が主催するWebinar「マイクロLEDフォーラム 2020」では、オンラインセミナー形式でマイクロLEDスタートアップの技術開発の進捗状況等について発表がなされます。
イベント詳細は☟ https://www.chong-wei.com/microled.html#/ ( 2020年8月13日、「Clinicaltrials.gov」で「Stem Cell」で検索。(終了や中止も含む)) 上記図に見るように幹細胞の臨床試験の数は欧米中心に構成されています。これを欧米主導として見る見方がある一方で中国の研究者はこのデータに焦りを感じ、登録件数を増やす努力を行ってきているという経緯もあります。また臨床試験に関わる法整備も進められてきました。 前瞻产业研究院がまとめた情報によると現在、中国では100以上の幹細胞産業関連企業が存在し、上流の幹細胞保存から中下流の幹細胞技術、製品開発まで、各分野をカバーできる工業基盤が確立されています。地域的には北京、上海、江蘇、広東、山東が主な産業クラスターであり、中でも北京には幹細胞産業関連企業が21社あり、産業を牽引しているとされています(前瞻产业研究院, 2020)。 沖為工作室合同会社では2020年9月4日に再生医療グローバル&中国市場トレンド」と題して、最新のマーケットトレンドをオンライン動画にてお届けいたします。無料セミナーとなっておりますのでご関心のある方、お申込みお待ちしております。 【アジェンダ】
詳細は☟リンクをご参照下さい。 https://www.chong-wei.com/regenerative_medicine.html#/ References 前瞻产业研究院. (2020, July 29). 产业之问: 中国干细胞医疗行业群雄逐鹿 行业龙头花落谁家?
TikTokが新たな米中対立の火種となりそうな状況下で中国の理想汽车が米国でIPOに成功しました。また小鹏汽车も近くIPOする見込みです。すでに一足早く米国でIPOを行った蔚来(NIO)社を含めた三社が現在中国NEVメーカーで主要な新勢力として捉えられています。また威马社も米国でIPOを目指しているのではと考えられています。政治リスクがある中でも経済活性化、雇用拡大を狙う米国州が中国企業を支援する構図も出てくると考えられます。 (威马汽车) 中国のNEV市場は減速が指摘されている中、工业和信息化部が直近で出した統計によると7月のNEVの中国での販売台数は2020年に入って初めて前年同期比でプラス成長になっています。Tesla社の中国での販売台数は7月は前月比で落ち込んだと報じられた一方で、上海工場が稼働して以降、全体として見ても中国ビジネスは好調と言えます。外国企業が入ることでコストも含めた技術的な競争が激化し、結果として中国EV市場の成長に繋がっていくことが期待されます。 また先述の蔚来(NIO)社がCATL社と協力してバッテリーのリース事業を始めると発表がありました。現在の私たちの生活レベルで考えると電池は百円ショップでも売られているようにすでにコモディティ化していると言えます。車載バッテリーも安全性や航続距離を向上させるために技術的な改良がされていますが、常にコスト面でのプレッシャーがかかります。すでにBaaS (Battery as a service)という言葉も出ていますが、蔚来(NIO)社のアプローチはバッテリーの脱中心化を促し、より多くの企業が参入できる市場を形成する可能性を秘めています。バッテリーのリサイクル・リユース市場も呼応してくるテーマです。 なお沖為工作室ではサイエンス&テクノロジー社主催で「車載用リチウムイオン電池のリサイクル技術動向と産業各社の取り組み事例」と題したセミナーで講演予定です。電気自動車の需要増加に伴い注目を集める車載用リチウムイオン電池のリサイクル・リユース技術ですが、使用済み電池をどのように活用・再生するのか、リサイクルの要素技術から、産業各社の取り組み事例、さらには中国における最新の動向・市場分析についてこのセミナーでは取り扱います。沖為工作室合同会社は第4部で講演予定です。 【セミナー概要(予定)】 日時 2020年10月14日(水) 10:30~16:30 会場 東京・品川区大井町 きゅりあん 5F 第2講習室 サイエンス&テクノロジー社セミナーご案内ページ☟ https://www.science-t.com/seminar/B201094.html References 威马汽车. (2020) 威马汽车官网-智能汽车头号实力派. Retrieved from http://www.wm-motor.com/www.wm-motor.com 新型コロナウイルス(COVID-19)に間葉系幹細胞を用いた治療が試みられています。この背景には間葉系幹細胞の持つ抗炎症作用がサイトカインストームを抑制し、肺の炎症を抑えることが期待されていることがあります。しかしながら有効性に関わる臨床試験のデータがまだ少なく、安全性に関する議論も同時に進められています。
また中国においても法規制の整備でスタートこそ遅れましたが、中国政府も幹細胞産業を根幹産業の一つとして位置付けており、新型コロナウイルスの治療では再生医療を含めた新しい技術を援用したプロジェクトも進められ、2020年は実際に感染症悪化の状況下、中国バイオ企業が国内外でイニシアティブを取るケースが増えています。 新型コロナウイルスとの相関も絡めながら「再生医療グローバル&中国市場トレンド」と題して、最新のマーケットトレンドをオンライン動画にてお届けいたします。 【アジェンダ】
詳細は☟リンクをご参照下さい。 https://www.chong-wei.com/regenerative_medicine.html#/ 中国の乳業メーカーである澳优(Ausnutria Dairy)が発表した中間決算 (2020年1月~6月)によると同社の収益は前年同期間と比較すると22.6%増の38億5930万人民元となっています。特にコロナ禍でも粉ミルク、とりわけ乳児向けの売り上げが好調だったことも背景にあります。 (Ausnutria Dairy, 2020) 同社は山羊乳でも有名なKabritaブランドも保有しておりますが、健康食品事業も展開しています。具体的にはオーストラリアの健康食品ブランドを買収し、胃腸疾患の緩和に繋がる製品開発と臨床試験を行っています。2020年は新製品として鼻炎アレルギー等の改善に繋がるとするNC舒鼻益生菌や膣炎の改善に効果があるとするNC女神益生菌製品等を上市しています。また7月にはAunulife(爱益森)ブランドでプロバイオティクス製品を上市し、この分野に注力していく方針を打ち出しています。 (爱益森滢养元,创新科技守护全家人健康 2020) プロバイオティクスはすでに大きなマーケットを形成していますが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)における対策では改めて免疫作用の重要性がフォーカスされており、この市場のドライバー因子ともなると考えられます。一方で腸内細菌叢における菌株レベルの遺伝的な複雑さは、シーケンスで解読しきれない側面もあり、菌株レベルに囚われない新たな生態系を模索するアプローチもあります(Zhao, 2020)。 沖為工作室合同会社では11月に書籍「マイクロバイオーム治療薬、食品の市場動向」を発行予定です。また発行に先立ちこのテーマに関する無料セミナーも開催予定です。引き続き宜しくお願い申し上げます。 References Ausnutria. (2020) Ausnutria Announces 2020 Interim Results. Retrieved from http://www.ausnutria.com.hk/en/global/home.php
爱益森滢养元,创新科技守护全家人健康. (2020, July 21). Retrieved August 16, 2020, from http://www.xhyb.net.cn/news/jd/2020/0721/072020_119118.html Zhao, L. (2020). Guild-based Strategy for Mining Gut Microbiome Data in Human Health and Diseases. Retrieved August 16, 2020, from http://www.ipam.ucla.edu/abstract/?tid=16397 沖為工作室合同会社では台湾トレンドフォース社主催の「マイクロLEDフォーラム 2020」Webセミナーのご参加お申込みを開始いたしております。新型コロナウイルス(COVID-19)は多くの企業にビジネス戦略の転換を迫っており、投資活動の見直しが余儀なくされています。しかしながらマイクロLEDを取り巻く環境は停滞どころか、多くの企業が将来のコア技術として開発を推し進めようとしています。台湾トレンドフォース社が主催するWebinar「マイクロLEDフォーラム 2020」では、オンラインセミナー形式でマイクロLEDスタートアップの技術開発の進捗状況等について発表がなされます。 昨年のマイクロLEDフォーラムプログラムと比べてみると今年は半導体製造に関わる企業が多く出ていることが分かります。後半に講演するVeeco社、ALLOS Semiconductors社は半導体装置業界では著名な存在です。マイクロLED開発には以前より携わっており、2019年には両社の提携も報じられています。マイクロLEDの開発は進化していく一方でLED材料に関わるコストにも繋がる発光波長のばらつきであったり、高温度下での発光効率の悪化であったりと、ウェーハレベルから統合的に課題を解決していく必要があります。こうした視点から両社がどのような発表をするのか注目されます。 その他、3番目に講演する英国のOxford Instruments社はプラズマエッチング、蒸着技術をマイクロLEDに援用します。その技術は台湾のITRIのマイクロLEDにも採用されています。4番目に講演するVerLASE社は新しいマストランスファー技術について発表します。フォトメカニカルアクチュエーション(PMA)と呼ぶマスキング技術と化学技術が融合したアプローチで選択的にダイをピックアンドプレースしていきます。 5番目に講演するiBeam Materials社は金属箔に直接マイクロLEDを形成させる手法を開発しています。同社にはあのSamsung社も投資していると報じられています。6番目に講演するVueReal社はカナダのスタートアップ企業で、マイクロLEDに印刷技術を持ち込みます。ARとともに自動運転時代の透明ディスプレイにも着目する同社CEOはかつてOLEDの開発を経験しています。 7番目に講演するSiTanTechnology社はZhaojun Liu博士が率いる中国の企業です。Zhaojun Liu博士は古くからマイクロLEDの研究をしており、AR/VRやウェアラブル等に関心があります。自らのスタートアップの紹介も交え、開発状況が発表されます。また韓国のKIMMは2年前のマイクロLEDフォーラムでも登壇しています。Roll-to-plate実装技術について発表がされる予定です。また最後のHCP Technology社は中国の企業で主に、ミニLEDバックライトやマイクロLEDのマストランスファー技術の研究開発、製造、販売を行っています。ディスプレイ市場の概観からミニLED、マストランスファー技術について発表がされる予定です。 旬なトピックが盛り込まれたこのウェビナー「マイクロLEDフォーラム 2020」の聴講料は220ドルでパートナー提携している弊社にお申込み頂けると同価格かつ日本円で決済させて頂きます。マイクロLEDについては弊社でも書籍を執筆しており、継続的にフォローもさせて頂きたいとも考えております。 ウェビナーの詳細は☟リンクをご参照下さい。 https://www.chong-wei.com/microled.html#/ 8月8日に广东省干细胞与再生医学协会が主催する国际幹細胞大会が開催されました。この大会ではSALIAI社(赛莱拉)と生物岛实验室、中山大学、孙逸仙纪念病院が新型コロナウイルス治療も見据えた幹細胞治療のための戦略的提携が発表されました。 間葉系幹細胞は、サイトカインストームを抑え、肺の炎症を抑制し、修復をサポートすることが期待されています。SALIAI社(赛莱拉)は2009年創業の中国バイオテクノロジー企業で生物医学技術、遺伝薬、幹細胞薬、幹細胞技術などを開発しています。幹細胞の特許件数は中国ではトップクラスで国内の主要なプロジェクトを手掛けています。 (南方网 & 朱景, 2020国际(广州)干细胞与精准医疗产业化大会在穗举行 2020) 幹細胞の研究が中国で活発化している一方、臨床試験の数は米国、ヨーロッパと比較すると少ない傾向にもなっています。市場という側面を考えると経済、政策、不確実性因子等の様々な要素も考慮する必要があり、市場分析も一筋縄ではいきません。 沖為工作室合同会社は2020年9月4日(金)に「再生医療グローバル&中国市場トレンド」と題して無料のWebセミナーを配信予定です。詳細はまた後日ご案内いたします。 References 南方网, & 朱景. (2020, August 8). 2020国际(广州)干细胞与精准医疗产业化大会在穗举行. Retrieved August 10, 2020, from http://news.southcn.com/gd/content/2020-08/08/content_191289323.htm R&D支援センター社主催で「マイクロLED、ミニLED最新動向」と題したセミナーで講演することが決まりましたのでご報告申し上げます。少し前まで韓国、台湾プレイヤーを中心に活気づいていたマイクロLED市場に中国プレイヤーが数多く参入してきています。事実、中国パネルメーカーは自社の成長戦略にすでにマイクロLEDを組み込んでいます。 新型コロナウイルス(COVID-19)により、多くの企業が投資活動の見直しを余儀なくされていますが、マイクロLEDを取り巻く環境は停滞どころか、将来のコア技術として開発を推し進めようとする会社が目立ちます。講演者はかつて海外調査会社の調査レポートの代理販売などを通じて、マイクロLED分野の情報収集ならびに、アナリストや日本・台湾の技術者と情報交換を行ってきた過去があります。 このセミナーではマイクロLEDを取り巻く最新のマーケットトレンドはもちろんのこと、ディスプレイの領域に限らず、幅広い視点からマイクロLEDの可能性について発表する予定です。 2020年10月28日(水)13:00~16:00 主催 (株)R&D支援センター 問い合わせは☟主催者殿のホームページをご参照下さい。 http://www.rdsc.co.jp/seminar/201079 開催場所 【WEB限定セミナー】※在宅、会社にいながらセミナーを受けられます 価格 非会員: 49,500円(税込) 会員: 46,200円(税込) 学生: 49,500円(税込) 【プログラム】 1.マイクロLED、ミニLED市場概観 1.1 最新市場動向 1.2 関連企業の動向、アライアンスの現状 1.3 中国、韓国、台湾プレイヤーアップデート 2.マイクロLED、ミニLED 技術トレンド 2.1 マストランスファー 2.2 モノリシック、色変換等 2.3 マスインスペクション 2.4 マスリペア 3.マイクロLED、ミニLED アプリケーション別トレンド 3.1 デジタルディスプレイ 3.2 TV 3.3 AR/VR 3.4 タブレット、ノートPC 3.5 スマートフォン 3.6 自動車 4.マイクロLED、ミニLEDの将来展望 4.1 市場規模予想 4.2 競争環境分析 4.3 デジタルエクスペリエンスとマイクロLED これまで車載バッテリーに関して、NMCやNCAは正極材としてニッケルの特性を生かし、容量を高めることが取り組まれてきました。一方でNMCとNCAにはC (コバルト)が含まれていますが、これは高価で希少な金属であり、一般に電気化学的性能に不可欠であるとされています。現在、コバルトフリーバッテリーであるNMAに関する開発、研究が活発化していますが、この領域は課題が複雑に絡み合います。 一つは性能面で量産に耐えうるレート特性を維持するためにNi、Mn、Alの3元素の含有量の調整や補助技術(表面被覆、添加剤等)の確立です。二つ目は希少価値とされるコバルトが無くなると、リサイクル・リユースに関わるプレイヤーの動機付けが弱まる懸念があります。リサイクルに関わる技術が進められる一方で、回収に関わるコストを転嫁できるスキームを構築しないと参入プレイヤーの育成ができません。 (Li-Cycle, 2020) またコバルトはコンゴでの劣悪な労働環境で児童を含む労働者から採掘されていることが指摘されており、コンゴ産のコバルトが意図せず使用されてきた可能性もある市場が単にコバルトフリーに移行するだけでは道義的な責任を問われるリスクもあります。 電気自動車の需要増加に伴い注目を集める車載用リチウムイオン電池ですが、課題はまだ多くあります。沖為工作室合同会社はサイエンス&テクノロジー社主催セミナー「車載用リチウムイオン電池のリサイクル技術動向と産業各社の取り組み事例」の第4部で講演する予定になっています。中国の車載バッテリーのおける最新のリサイクル、リユース動向について発表する予定です。 【セミナー概要(予定)】 日時 2020年10月14日(水) 10:30~16:30 会場 東京・品川区大井町 きゅりあん 5F 第2講習室 サイエンス&テクノロジー社セミナーご案内ページ☟ https://www.science-t.com/seminar/B201094.html References Li-Cycle. (2020). Lithium-ion Battery Recycling - Advanced Resource Recovery: Li-Cycle®. Retrieved August 06, 2020, from https://li-cycle.com/ |
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