弊社沖為工作室合同会社は2022年9月27日、新社会システム総合研究所主催セミナー「マイクロバイオーム市場の最新トレンド分析と活用予測」で講演を行いました。マイクロバイオーム治療薬市場は現在、再発性クロストリジウムディフィシル感染症(Recurrent C. difficile)向けでSeres Therapeuticsの「SER-109」やRebiotixの「RBX-2660」がBLA(生物製剤承認申請)を提出する段階にきており、2023年の商業化が目指されています。さらにマイクロバイオーム市場においては治療薬、食品関連、スキンケアの他、近年の微生物学の発展により、微生物の工業的利用も進んでいます。 本セミナーでは、マイクロバイオーム市場に関わる企業の取り組みを取り上げ、さらに市場規模から技術トレンド、シーケンシング、健康食品、農畜水産業、スキンケア、工業プロセス等への応用、規制、マーケティングについてまで、幅広く取り扱いました。
講演では多くの方にご聴講賜り、深く御礼申し上げます。 【沖為工作室合同会社について】 「人々が働き、生活するためのフェアな場所を作る」という、ミッションのために2020年に設立された会社です。SDGsでもGoal 10に挙がっている「人や国の不平等をなくそう」について力を入れています。今回の講演でもSDGsからの視点も踏まえ発表させて頂きました。弊社では主に将来、実用化が期待される先端技術のトレンドを提供しますが、それは手段であり、あくまで目的は「人々が働き、生活するためのフェアな場所を作る」ことにあります。引き続き応援していただけますと幸いです。 Ferring Pharmaceuticalsは同社子会社となるRebiotixが開発しているC. difficile感染症向け「RBX2660」が米国FDA諮問委員会において賛成票を獲得したことを報告しました。 RBX-2660のPhase3に関する報告では、RBX2660はCDIの再発を減らし、治療後8週間において最大78.9%が無再発のままでした。特に胆汁酸組成が治療後に一次胆汁酸優勢から(腸内細菌によって代謝された結果として)、C. difficileの栄養成長を制限する二次胆汁酸優勢に有意にシフトしたことが示唆されていました。 すでにSeres Therapeuticsも同社の再発性C.difficile感染症向けSER-109について、先般、生物学的製剤承認申請(BLA)の提出手続きを完了しており、2023年の商業化が期待されています。 マイクロバイオーム治療薬はC. difficile感染症向けの他、潰瘍性大腸炎、クローン病、固形腫瘍、尿路上皮癌、アトピー性皮膚炎向けなど開発が継続していますが、微生物と疾患の関係性は複雑であり、画一的なアプローチが難しいのが実情となっています。そのため、人によって異なる細菌の在り方をさまざまな種類のゲノムおよび環境データを組み合わせた統合的な分析アプローチ(統合オミクス解析等)で解明をしていくことがスタンダードになりつつあります。 まだ腸内細菌が人間の身体に及ぼすメカニズムは完全に解明されているわけではありませんが、マイクロバイオーム治療薬の研究は多くの被験者を含む腸内細菌データ提供者を巻き込むとともに、スタートアップ企業らが多額の赤字前提で研究開発を行い、その赤字を大企業や投資家らが支えるという構図で推し進められてきました。マイクロバイオーム治療薬は細菌学という相対的に新しい学問・技術の応用であり、人もしくは生命の健康やデータ解析技術、試験・評価装置など、産業やアプリケーションのすそ野も広い技術として捉えられています。 マイクロバイオーム治療薬は、典型的には免疫システムの改善をターゲットとし、新型コロナウイルス感染症向けでも開発が進められています。バクテリアを応用した技術は季節性インフルエンザや将来のパンデミックとして懸念される他のウイルス用途にも使用できる可能性があるものとして期待される他、健康食品、スキンケア、農畜水産業や、微生物をCO2変換技術などの分野など、様々な市場で用いられることが推進されています。 「マイクロバイオームマーケットトレンド-2022版」好評発売中!
https://www.chong-wei.com/microbiome_market_trend.html 沖為工作室合同会社は先日、マイクロバイオームマーケットトレンド2022を発売しました。腸内細菌やスキンマイクロバイオーム、プロバイオティクスシーケンシング技術などをメインに取り扱っています。 急変する世界情勢の中、自動車産業は大胆な変革に取り組もうとしています。電動化、5G/6G、Software-Defined、カーボンニュートラル、メタバースなど、これらのトピックに限らず、様々な要素、技術が自動車産業に流れ込んでいます。 2022年上半期のEV販売台数はBEVとPHEVを含めるとBYDがトップとなりました。BYDとTeslaはかつては犬猿の仲とも言われていましたが、TeslaはModel YにBYD製バッテリーを搭載、EVバッテリー市場の競争環境に影響を与えています。 一方中国NEV市場は高成長を維持。2022年1月~7月までで約318万台の販売台数になっています。2022年トータルで500万台に達すると予測しています。 直近の中国EVバッテリー市場ではLFPの勢いが三元系のそれを上回る状況になっています。元々LFPは三元系と比較すると安全性が高く、リユースの観点からもメリットがあると考えられています。一方でLFPは極寒の条件ではバッテリー性能が大きく劣化してしまうことが指摘されており、ヒートポンプ等を用いて車体を暖める等の対策も考えられています。 欧州系のOEMやバッテリーメーカーは、このLFPの寒冷地での弱さやリサイクル材としての価値の低さ等もふまえ、引き続きエネルギー密度が高く、レアメタルが含まれるNMCや、その先の技術としてNMCAやNMxをターゲットに据えています。またグローバル全体で将来的に固体電池への移行が目指されている一方で、直近では半固体電池やLMFP(リン酸マンガン鉄リチウム)の開発が中国バッテリーメーカーを中心に相次いでいます。 EVの成長は政策・法規制ともセットであり、企業や市場は今まで以上に政治に影響されるようになっています。例えば中国、欧州に次いで米国でも電動化を推進する動きが段階的に強まってきています。 従来、米国はEV需要を喚起するため、主に米国製EVに対して優遇措置をする方針を取ってきましたが、同国と自由貿易協定を結んでいるカナダ、メキシコが反発する等、国際的な論争を巻き起こしてきました。こうしたバックグランドもある中、2022年にジョー・バイデン大統領は、インフレ抑制法案に署名。EVに関して特に自国エリア(北米)に恩恵のある企業や活動を優遇する内容になっており、政治色も強い内容になっています。 自国もしくは加盟組織に有利となるような政策群が自由貿易の理念とぶつかる一方で、こうした情勢からリスク・チャンスを見極め、俊敏に対応していくことが求められています。 「車載リチウムイオン電池マーケットトレンド-2022版」好評発売中!
https://www.chong-wei.com/ev_battery_market.html 沖為工作室合同会社は市場調査分析レポート「車載リチウムイオン電池マーケットトレンド-2022版」を発売しています。弊社ではご購入後のアフターサービスまで丁寧に行うことを心がけております。またご購入前のご検討としてのデモのご対応も可能でございます。サンプルやその他ご不明な点等ございましたら、お気軽にお知らせください。 【お問い合わせ窓口】 沖為工作室合同会社 [email protected] 050-4560-2377 沖為工作室合同会社は12月8日(木)に(株)情報機構主催セミナー「ARグラス・スマートグラスのグローバルトレンドと 市場分析・期待のアプリケーション」で講演予定です。 リモートワークという概念が普及したものの、デスクレスのワークフォースは労働力の80%を占めており、現実的にはデジタル・テクノロジーはこうしたワークフォースには十全に届いていないと言われています。例えば製造、小売、ホテルなどの業界においては、立ったまま(もしくは立ちながら)作業をするワーカーが多く、こうしたワーカーに対し、AR・スマートグラスを訴求する動きが昨今、顕著になっています。またメタバースブームにより、民生用途への展開を想定したAR・スマートグラスの開発や投資も活発化しています。 従来、光学システムとしては自由曲面および Birdbath が主流になっていましたが、FOV を大きくするためにはレンズを厚くせざるを得ないため、製品が重たくなってしまう傾向があり、民生品向けに大きく展開できるとろこまでには至っていないのが現状です。一方ウェーブガイド技術は米国や日本、イスラエル企業が先行して開発していましたが、中国企業もキャッチアップしてきており、ウェーブガイドがこれからのトレンドになると考えられます。
このセミナーでは、グローバルAR・スマートグラス市場動向はもちろんのこと、メタバース、デジタルトランスフォーメーション、VRとの相関、マーケティング5.0等の幅広い視点から解説いたします。 詳細は主催者殿リンクまでお願いします☟ https://johokiko.co.jp/seminar_chemical/AD221228.php カーボンニュートラルがトレンドになる中で再生可能エネルギーとバクテリアを応用し、CO合成ガスを有用物質に変換するプロジェクトがグローバル規模で展開されています。微生物による発酵は食品業界などでも古くから用いられているアプローチであり、生産効率(アウトプット)に課題があるものの、近年の微生物学の進展にも後押しされ、微生物を工業用途で用いることが推進されています。 例えばドイツのSiemens EnergyとEvonikは人工光合成に関連したプロジェクトをドイツのマールで実施。電解プロセスによるCO2からCOへの変換を経て、Evonikのバクテリア発酵技術によってCOを含んだ合成ガスを有用物質に変換。また米カーボンリサイクル企業のLanzaTechも製鉄所や製油所などの排ガスからエタノールを製造するガス発酵技術にバクテリアを採用。Dannonとも協業し、カーボンリサイクル市場でシェアを伸ばしています。 従来、有用物質への変換は金属系の触媒が用いられていましたが、複雑な構造の物質(ヘキサノール、ブタノール等)への変換に対しては、微生物が適しており、バイオリアクターが用いられる傾向にあります。人工光合成やカーボンリサイクル市場の成長とともに、COの変換技術としての微生物応用も進んでいます。 (LanzaTech, 2017) 英国ケンブリッジ大学では、CO2から酢酸を合成する菌であるSporomusa ovata(S.ovata)を光触媒シート状に生成する研究を実施。(太陽光の下、)光触媒シートは水をO2に酸化し、電子と水素(H2)をS. ovataに供給することで、CO2から酢酸(CH3COO-)を選択的に合成します(Wang et al., 2022)。 バクテリアを用いた有用物質生成のスケールアップは、エネルギーロスや、微生物制御の難しさ、合成燃料を生成するための還元反応の遅さなどが課題となっているものの、CRISPR技術によるゲノム内の遺伝子改変など、産業用バイオテクノロジーを用いた開発もトレンドになっています。 References
「マイクロバイオームマーケットトレンド-2022版」好評発売中! https://www.chong-wei.com/microbiome_market_trend.html 沖為工作室合同会社は先日、マイクロバイオームマーケットトレンド2022を発売しました。腸内細菌やスキンマイクロバイオーム、プロバイオティクスシーケンシング技術などをメインに取り扱いましたが、近年関心が高まるCO2変換技術におけるバクテリアについても取り上げています。
沖為工作室合同会社は2022/11/29(火) にS&T出版(株)主催セミナー「政策競争も激化 EV・車載リチウムイオン電池グローバルマーケットトレンド【Webセミナー】 ~市場・技術のトレンドから主要プレーヤーやリサイクル・リユース、規制、燃料電池動向まで~」で講演予定です。 詳細は主催者殿リンクまでお願いします☟ https://stbook-s.com/seminar/st221129 EVの成長は政策・法規制ともセットであり、企業や市場は今まで以上に政治に影響されるようになっています。自国もしくは加盟組織に有利となるような政策群が自由貿易の理念とぶつかる一方で、こうした情勢からリスク・チャンスを見極め、俊敏に対応していくことが求められています。さらに自動車産業には電動化、5G/6G、Software-Defined、カーボンニュートラル、メタバースなど、これらのトピックに限らず、様々な要素、技術が流れ込んでおり、よりUI/UXに重きが置かれるようになっています。 本セミナーはEV(電気自動車)や車載バッテリーの市場規模予測・分析をはじめ、技術トレンド、規制、主要プレーヤー動向、(車載バッテリー)リサイクル・リユース等を軸に置きながら、政治、社会が市場に与えるインパクト等の議論も交え、包括的な市場分析を行います。 「車載リチウムイオン電池マーケットトレンド-2022版」好評発売中!
https://www.chong-wei.com/ev_battery_market.html 沖為工作室合同会社は2022年11月17日(木) に(株)新社会システム総合研究所主催セミナー「車載向けHUD(Head-Up Display)の グローバルトレンドと市場分析 ~高度化するHUD周辺技術が社会に与えるインパクト~」で講演予定です。車の電動化とともにデジタルコックピットの開発がトレンドになっている中、従来、車載モニターが置かれていた場所よりも、さらに前方にあるフロントガラスに対して情報を表示するHUD(Head-Up Display)の搭載が進んでいます。
HUDディスプレイ方式はTFT-LCDとDLPがこれまで主流でしたが、W-HUDからAR-HUDへのトレンドの移行が想定され、より高い性能が求められるようになるため、従来の主流技術に加え、LCOSやLBS、マイクロLEDに関する開発も活発化しています。 本セミナーではHUD(Head-Up Display)の市場規模予測・分析をはじめ、技術トレンド、主要プレーヤー動向などを軸に置きながら、政治、社会が市場に与えるインパクト等の議論も交え、包括的な市場分析を行います。 なお以下URLよりお申込された方は、弊社よりご紹介として取り扱われ、ご優待価格となる受講料27,500円にてお申し込みが可能です。ご活用いただけますと幸いです。 主催者殿詳細リンク☟ https://www.ssk21.co.jp/S0000103.php?spage=special_22547 2022年8月30日、(株)情報機構主催で「EV・車載リチウムイオン電池 グローバルマーケットトレンド」と題したセミナーで講演を行いました。ソフトウェアによって機能が高度に制御される「Software-Defined Vehicle」によって推進される自動車業界は、変革とアップグレードを指向し、産業の高度化が期待されています。車載用リチウムイオン電池のリサイクル&リユース市場においてもリサイクル・リユースのプロセスを合理化する開発も活発化しています。EVの成長は政策・法規制ともセットであり、企業や市場は今まで以上に政治に影響されるようになっています。自国もしくは加盟組織に有利となるような政策群が自由貿易の理念とぶつかる一方で、こうした情勢からリスク・チャンスを見極め、俊敏に対応していくことが求められています。 講演ではEV(電気自動車)や車載バッテリーの市場規模予測・分析をはじめ、技術トレンド、規制、主要プレイヤー動向、(車載バッテリー)リサイクル・リユース等を軸に置きながら、政治、社会が市場に与えるインパクト等の議論も交え、包括的な市場分析について発表いたしました。
講演では多くの方にご聴講賜り、深く御礼申し上げます。 【沖為工作室合同会社について】 「人々が働き、生活するためのフェアな場所を作る」という、ミッションのために2020年に設立された会社です。沖為工作室合同会社では、利用可能なすべてのネットワークを利用し、エマージングテクノロジーの領域において、迅速かつ信頼性の高い、最適な市場情報をご提供することに精進していきます。 英語表記ではChong Wei Gong Zuo Shi, LLCとなります。沖は中国語ではChongと発音し、突き進むという意味があります。困難にも恐れず突き進む者に為(Wei)るという意味と工作室(Gong Zuo Shi)は中国語でジブリスタジオなどのスタジオを意味し、市場のエンターテイナーになりたいという思いで会社名がつけられています。 2022年8月23日、(株)技術情報協会主催で「リチウムイオン電池のリユース・リサイクル動向と今後の展望」と題したセミナーの第二部「中国におけるNEV・車載LiB市場および車載LiBのリサイクル&リユース動向」で講演を行いました。ソフトウェアによって機能が高度に制御される「Software-Defined Vehicle」によって推進される自動車業界は、変革とアップグレードを指向し、産業の高度化が期待されています。政策面ではカーボンニュートラル推進の恩恵も受けており、電動化の流れを後押ししています。車載用リチウムイオン電池のリサイクル&リユース市場においてもリサイクル・リユースのプロセスを合理化する開発も活発化しています。 講演では電気自動車の需要増加に伴い注目を集める車載用リチウムイオン電池のリサイクル・リユース技術について、使用済み電池をどのように活用・再生するのか、リサイクルの要素技術から、産業各社の取り組み事例、さらには中国における最新の動向・市場分析について発表いたしました。
講演では多くの方にご聴講賜り、深く御礼申し上げます。 【沖為工作室合同会社について】 「人々が働き、生活するためのフェアな場所を作る」という、ミッションのために2020年に設立された会社です。沖為工作室合同会社では、利用可能なすべてのネットワークを利用し、エマージングテクノロジーの領域において、迅速かつ信頼性の高い、最適な市場情報をご提供することに精進していきます。 英語表記ではChong Wei Gong Zuo Shi, LLCとなります。沖は中国語ではChongと発音し、突き進むという意味があります。困難にも恐れず突き進む者に為(Wei)るという意味と工作室(Gong Zuo Shi)は中国語でジブリスタジオなどのスタジオを意味し、市場のエンターテイナーになりたいという思いで会社名がつけられています。 |
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