米 Yahoo finance に沖為工作室合同会社のインタビュー記事が掲載されました。弊社の取り組みについて海外に向けて発信させて頂きました。 激動の2020年に最初の会社を立ち上げながらも、着実に成功を積み重ねている弊社の取り組みが、急な環境変化で苦闘する企業にとって参考になると評価され、取り上げられました。インタビューでは、不確実な時代に、確固たるミッション、ビジョンを持つことがいかに重要であるかということについてお話させて頂きました。 ☟はインタビューのダウンロード記事になります。
5Gの取り組みはグローバル規模で展開されており高度な接続性、信頼性、低遅延等を実現するものとして、導入が進められています。5Gは4Gと比較してよりダイナミックな通信環境が整うものとされていますが、5Gで消費者や社会のすべてのニーズを満たすわけではなく、より高次の通信ネットワークの議論がすでに始められています。 中国では世界初となる「6G衛星」を宇宙に打ち上げ、技術テストを実施しています。この技術がもたらすものの一つは高周波テラヘルツ波を使用することで、5Gが可能な速度の何倍ものデータ転送速度を実現することが含まれます。6Gはより高次のカバレッジ、効率、インテリジェンス、セキュリティを提供するものとして考えられていますが、6Gの仕様については流動的であり、今試行されている技術が最終的な標準になるかどうかは定かではありません。 6Gは通信、計算、ストレージ技術がさらに進化したものであり、5Gのコネクティビティにテラヘルツ帯、衛星通信網、量子コンピューター、AI技術等がさらに高次に融合されます。AR/VRや自動運転は、よりスマートになり、ロボットのコネクティビティも進化します。また非侵襲ブレイン・マシン・インターフェースのような、脳とデジタル世界が直接繋がるような技術も期待されます。6Gのビジョンはまだ明確ではなく、どのようなタイムラインで動いていくのか予測がつかない部分はありますが、各社開発に向けてすでに動き出しています。例えばHuawei社は2026年までに6Gの技術基準を設定し、関連技術を確立した後、2030年頃から順次、商業化をすると考えられています。 (Elmeadawy. S & Shubair. R, 2020) References Elmeadawy. S & Shubair. R.(2020). 6G Future Wireless Communications: Enabling Technologies, Opportunities, and Challenges
先日、フランスのAledia社が、300mm(12インチ)シリコンウェーハ上に製造されたマイクロLEDチップの製造に成功したと発表しました。加工されるウエハーのインチサイズを大きくすることができれば、それだけマイクロLEDのチップにするための利用効率が高まります。同社はフランスのCEA-Letiのスピンアウトで3D GaN-on-Siマイクロワイヤ技術を開発しています。2DマイクロLEDと違い、3D(Micro Wire)LEDは側壁も発光に使われ、発光エリアが2Dの場合より大幅に改善されます。またシリコンベースであるので、半導体業界で蓄積された技術との相乗効果が期待できます。 近年のトレンドとしてデバイスはよりコンパクト化され、部品もマルチファンクション化進んでいます。マイクロLEDも、μレベルでのコンパクト化も検討されていますが、フリップチップではチップが小さくなればなるほど、P, Nの配置にデザイン的な制約が発生します。また電流の混雑が起こる可能性もあり、例えば台湾のMikro Mesa社は垂直LED構造を採用することにより、そうした課題を乗り越えようとしています。 カナダのマイクロLEDスタートアップであるVueRealも、独自のフリップチップマイクロLED構造を開発しています。直近の報道では、99.9%を超える歩留まりで実現できたとされます。VueReal社はMICROVUEカートリッジ検査システムも提案しており、総合的なプロセスパフォーマンスの向上を提案しています。 (VueReal, 2020). Retrieved from https://www.vuereal.com/products 弊社沖為工作室は2021年にマイクロLEDに関するマーケットリサーチレポートを発売する予定です。コロナ禍の中においても開発が進められるマイクロLED市場について継続的に調査してきた内容を纏める予定です。
かねてからお伝えしておりましたが弊社はさがみはらSDGsパートナーに登録しております。本日、木製の登録証の交付式があり、出席してまいりました。 コロナ禍であるため消毒、マスク、ソーシャルディスタンス等の対策を取りながら、相模原市長様より直接、交付頂きました。津久井産材でできた温かみのある登録証です。弊社では先端技術のマーケットリサーチというフェーズから市場発展と持続可能な開発目標との両立に貢献していきたいと考えております。
弊社が執筆した書籍「中国における車載リチウムイオン電池のリユース・リサイクル動向と市場展望」がサイエンス&テクノロジー社から発行されます。中国車載バッテリートレンドからリユース・リサイクルスキーム、トレーサビィティを支えるデジタルプラットフォーム、SDGs等の観点で「今」に切り込んだ内容になっています。 ☟出版社殿ホームページ https://www.science-t.com/ebook/EB035.html 弊社の活動は徐々に認知されるようになってきており、多くの執筆依頼や海外メディアからの問い合わせもきております。弊社では市場調査業界での豊富な経験の他、製造業界で様々なプロジェクトの開発および新製品の上市経験があり、商品化から新たな開発まで、アナリスト、コンサルタントの枠を超えて活動しています。弊社は企業体として利益は追及いたしますが、根本であるミッションからぶれることはいたしません。今後も応援して頂けると幸いです。 2008年以降、欧米地域を中心に、マイクロバイオームに関する政府の資金調達が活発化し、プロジェクトの数が大幅に増加しました。 米国ではAmerican Human Microbiome Project(HMP)に公的資金が注入され、 基礎情報の収集に始まり、健常者の細菌叢解析、微生物ゲノム解析が進められ、 2型糖尿病、炎症性腸疾患(IBD)、妊娠早産、肥満、IBD等の腸内細菌関連疾患研究 が進みました。2016年には政府主導でNational Microbiome Initiativeが立ち上がり、省庁や官民の垣根を超えて研究資金を拠出する試みが始まり、ビル・ゲイツが運営する ビル&メリンダ・ゲイツ財団も資金を出しています。 マイクロバイオーム製薬における動向は欧米勢が実際の事業化に向けた動きを加速させており、米国でもマイクロバイオームに関連する特許の数は増えています。特にボストンは数多くのバイオテック系のスタートアップ企業を輩出しており、Seres Therapeutics社、Vedanta Biosciences 社をはじめ、Ginkgo Bioworks社、Evelo Biosciences社、Axial Biotherapeutics社などがある。特に米国では再発性クロストリジウムディフィシルの感染症例が多く、マイクロバイオームの治療薬の研究が進んでいます。 (FitzGerald & Spek, 2020) 研究が活発になる一方でリスクも顕在化してきています。2019年には健常者の便を患者に投与する作業を含む治験で死者が出て、米食品医薬品局(FDA)が警告を出しました。従来からも糞便微生物叢移植(FMT)便は一定の効果が確認はされてはいますが、悪性の菌を移植してしまう恐れも指摘されています。COVID-19のパンデミックにより、FMTのリスク管理に対して厳しい目が向けられている状況でもあります。 また新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生以来、消費者のプロバイオティクスに対する期待値が高まっており、実際にプロバイオティクスの使用量が、大きく増加したことが分かっています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)における対策では改めて免疫作用の重要性がフォーカスされており、この市場のドライバー因子ともなると考えられます。 References FitzGerald, M.J., Spek, E.J. (2020). Microbiome therapeutics and patent protection. Nat Biotechnol 38, 806–810 (2020).Retrieved from https://doi.org/10.1038/s41587-020-0579-z
デジタルエクスピリエンスはユーザー中心であり、直感的・感情的で、多様性に富んだ体験を、適切な人が適時に、柔軟性・俊敏性をともなって得られることです。このデジタルエクスピリエンスのスキームに置いて、「タイムリー」かつ「大量」というエレメントがマストとなります。第5世代モバイルネットワーク(5G)は、新しいネットワークアーキテクチャとして構築された革新的なテクノロジーであり、主にeMBB(超高速)、mMTC(多数同時接続)、URLLC (低遅延・高信頼)、仮想ネットワーク(スライス)の四つのエレメントが特徴となっています。こうした特徴は各要素単体で捉えるのではなく、統合的に考慮してネットワークを構築することがキーとなります。 (亮风台, 2020) 亮风台社は雲南省昆明医科大学、China Mobile等が協力して開始した新型肺炎オンライン受診サービスにARグラスを提供しました。同社のARグラスと5Gを組み合わせ、CTスキャンした画像を、ARグラスに表示させます。新型コロナウイルスについてはクラスター感染のリスクが高く、医療現場のリソース不足が大きな懸念となっています。こうした状況下で、新型肺炎オンライン受診サービスによって専門医が遠隔で診療することが可能となっています。AR技術によって、3次元で実際の臓器を再現し、臓器の形状、大きさ、微細構造を確認することができます。 亮风台社は、ARテクノロジーと製品の研究開発に注力している企業でコンピュータービジョン、リアルタイム情報ストレージ、ディープラーニング、インテリジェントインタラクション、その他のコア人工知能テクノロジーを備え、ソフトウェアとハードウェア製品を統合したプラットフォームレベルのソリューションを構築しようとしています。 HiAR Cloudは、プラットフォーム戦略を使用して、協力基盤を確立し、ARクラウドサービスを共同で運用および促進しようとしています。 References 亮风台. (2020).5G+AR,垂直助力C端消费者的AR需求
Seres Therapeutics社は新型コロナウイルスで改めて懸念が高まった糞便移植(FMT)による感染リスクに対し、経口投与型の同社のSER-109との違いと、GMP(Good Manufacturing Practice)に基づき、品質管理等が取られていることを強調し、差別化を図りました。Phase 3は治療後12週間で、SER-109群の再発率が16.7%であったのに対し、プラセボ群では47.8%であり、絶対リスクが31.1%減少したことが示され、少なくともFMTと同等の治療効果が出たとされます。SER-109は、2021年に米国で承認される可能性があります。 2020年第三四半期財務状況によると約3000万米ドルの損失が出ています。前年度同期比が約1600万米ドルの損失で、損失規模は拡大しています。一方でネスレ社を通じ、公募増資等をした結果、現金資産を増やし、事業経費も増大させました。 (Seres Therapeutics, 2020) いすれにしても早期の製品実用化が期待されます。 References Seres Therapeutics. (2020). Reported ECOSPOR III Phase 3 study of SER-109 met primary endpoint, demonstrated statistically significant absolute reduction of 30.2% in rate of C. difficile infection recurrence compared to placebo. Retrieved from https://ir.serestherapeutics.com/news-releases/news-release-details/seres-therapeutics-reports-third-quarter-2020-financial-results
新型コロナウイルス(COVID-19)が5Gネットワークで活性化され、拡散されているという、途方もない話の始まりには武漢にはいち早く5G基地局が配備されていたという背景があります。その新型コロナウイルス(COVID-19)は人々のライフスタイルの変更を余儀なくさせたとともに、改めて5G展開に対する重要性がクローズアップもされました。中国政府は堅牢かつストレスフリーなネットワークの構築と中国経済の再活性化という両局面において、5G対象エリア拡大を急ぎます。5G市場は現在進行形で技術的な進化が起きています。サムスン社が引用して公開した5Gパテントファミリー数によると、すでに特許権が付与されたことを「収穫」とするならば今の時点での「実り」はSamsung社、LG社、Nokia社が上回りますが、「種まき」しているもの(出願中や宣言されているもの)を含めるとファーウェイ社、ZTE社の中国勢のプレゼンスが際立つ構図となっています。 (IPlytics & Samsung, 2020) 近年の工業では工程間での国際分業が進展し、国境を越えて付加価値が生み出されるようになりました。こうしたグローバル・バリュー・チェーンの構造も中国が部品を自国技術で国内生産し、輸出していくようになり、かつて先進国が担っていたポジションを占めるようになっています。このパテントファミリー数は中国が特許の借り手ではなく、貸し手となってきているということも示唆していると言えます。 一方で様々な5Gアプリケーション開発が加速していくことが期待されていますが、そのインフラとして通信事業者は統合型クラウドネットワークを推し進めています。5G時代にも統合型ソリューションはキーとなり、パブリック、プライベート、ハイブリッド、エッジの各クラウドを相互接続できる統合型クラウドネットワークシステムを構築し、リアルタイムなデジタル社会を実現することが目指されています。このような各クラウドを制御、アクセス、転送する新しい統合型クラウドアーキテクチャへのトランスフォーメーションを推進していくには、従来のものと比較して高性能で柔軟なインフラストラクチャが必要とされます。クラウドネットワーク統合の優先度は、品質の向上、コスト削減、および効率の向上を実現するとともに、より柔軟でスケーラブルなサービスを提供することに基づいています。 なお弊社沖為工作室はR&D支援センター社主催で「中国5Gの最新市場動向【LIVE配信】」と題したセミナーで2020年12月23日に講演する予定になっております。中国5G市場の様々なユースケースや部品、材料にまで踏み込んだ発表を行う予定です。 開催日時 2020年12月23日(水)13:00~16:00 主催 (株)R&D支援センター 問い合わせは☟主催者殿のホームページをご参照下さい。 www.rdsc.co.jp/seminar/201290 References IPlytics & Samsung. (2020). Samsung Announced as Leader in Patents Granted for 5G by IPlytics. Retrieved from https://news.samsung.com/us/samsung-leader-patents-granted-5g-iplytics/
中国5G市場については新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で2020年基地局建設の入札案件に一部遅延が発生した一方で、5G基地局建設は従来の計画を上回ることが想定されています。また2021年には5G基地局のコストが下がることが想定されており、100万を超える新しい5G基地局が建設される可能性があると報じられています(China.org.cn, 2020)。想定よりも早く、またより多くの基地局を配備することで、より多くの産業および消費者に対して5G関連サービスが促進されようとしています。 世界は多様化が進んでおり、それは中国でも同様です。元々中国は多民族国家であり、人口の90%以上を占める漢民族の他に、50以上の少数民族が存在するとされています。 市民、文化、日常生活や習慣、ファッションが多様化している中で、テクノロジーの力を活用して、よりスマートで、機能的で、経済的なスキームがキーとなります。スマートシティに関する5Gテクノロジーはこのような時代背景と密接に関わっています。 中国ZTE社は5Gホログラフィック技術を推進しています。過去に中国で行われたイベントでは ZTE社とチャイナモバイル社が共同で5G+ホログラフィックステージを実演し、遠方にいたバンドのリードシンガーを、5Gを介してスタジアム内のステージエリアにリアルタイムで送信し、歌と演奏が行われたことが話題になりました。 (Smith, 2020) この5G +ホログラフィックの技術は新たなインタビューの手法としても注目されており、様々なイベントでの使用が開始されています。COVID-19によって経済が暗礁に乗り出したことは事実ですが、一方でインターネットに支えられたデジタル経済が将来を牽引していくことが考えられます。 References China.org.cn. (2020, December 3). China to build 1M new 5G stations in 2021. Retrieved December 03, 2020, from http://www.china.org.cn/business/2020-12/03/content_76972990.htm
Smith, M. (2020). ZTE, Alibaba demonstrated '5G + Holographic Stage', WIMI's AR + Live Broadcast Is Going to Build New Entertainment Ecology. Retrieved December 03, 2020, from http://www.digitaljournal.com/pr/4665595 |
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