中国に拠点を置く研究者チームがマイクロバイオーム検索エンジンの改良版について、米国のMSystems誌に発表しています。マイクロバイオーム検索エンジン2(MSE 2)と名付けられた微生物叢データベースプラットフォームはデータのアクセシビリティと再利用性を確保するために開発されており、データベース、検索エンジン、Webベースのインターフェースが主な特徴となっています。特にマイクロバイオームの研究では既存の微生物叢のインプットが重要であり、新しい微生物叢とどのように関連付けていくかがキーとなります。 (Jing et al., 2020) マイクロバイオームに関するデータが大量に取れるようになった一方で、これらの氾濫するデータ群を効果的に情報共有化することが課題になっています。データドリブン型のスキームから、よりオープンな参加型のデータマネジメントシステムの構築が有効と考えられます。 References Jing, G., Liu, L., Wang, Z., Zhang, Y., Qian, L., Gao, C., . . . Su, X. (2021). Microbiome Search Engine 2: A Platform for Taxonomic and Functional Search of Global Microbiomes on the Whole-Microbiome Level. MSystems, 6(1). doi:10.1128/msystems.00943-20
技術情報協会社主催で「口腔粘膜炎の治療、予防と新薬創出のための動物モデル作成」と題したセミナーで講演することが決まりましたのでご報告申し上げます。一般的に口内に起きる炎症のことを口内炎と総称して呼びますが、原因は様々な可能性があり、関連する研究開発も進められています。私たちの生活でもよく知られた疾患ですが、重篤な病気に繋がっていることもあり、口内炎治療の市場は継続して成長していくと見られています。本講演では、マーケット概観からタイプ別の市場分析、市場規模予測、競争環境分析を通じ、口内炎治療の最新トレンドについてご報告いたします。沖為工作室合同会社は第2部で講演予定です。 【セミナー概要(予定)】 日時 2021年4月16日(金) 10:30~16:45 会場 ZOOMを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません 技術情報協会社ご案内ページ☟ https://www.gijutu.co.jp/doc/s_104103.htm 上記は予定です。詳細は技術情報協会社殿ホームページをご参照下さい。
弊社講演ではマーケット概観からタイプ別の市場分析、市場規模予測、競争環境分析を通じ、口内炎治療の最新トレンドについてご報告いたします。 【講演内容】 1.サマリー ・口内炎治療市場背景 ・症状タイプ ・薬剤クラス 2.口内炎治療市場トレンド(タイプ別) ・スプレー ・ジェル ・口内洗浄液 ・トローチ 3.市場規模予測 (金額ベース) ・タイプ別 ・地域別 4.競争環境分析 5.結論 台湾Epistar社がミニLED量産のスマート化に対応するため、テストおよびソーティングプロバイダーの惠特科技社から先進生産設備を取得したと発表しました。9億台湾元(NTD)の設備投資となり、一方の購入先の惠特科技社は、ミニLEDのプロービング、テスト、およびソートサービスをファウンドリーとしても提供しており、その事業は急成長しています。 (Ennostar, 2021) Epistar社はApple社のバックライト用ミニLEDの主要サプライヤーとしてもノミネートされており、当該プロジェクトが最終認証段階に入り、量産準備が着々と進められていると報じられています。Epistar社とLextar社は共同持株会社Ennostar社を昨年設立しており、台湾LED業界の再編を主導しています。またEpistar社は中国Leyard社とも提携しており、共同で出資した利晶微电子社を設立し、マイクロLED量産設備を昨年稼働させています。 弊社沖為工作室合同会社ではミニLED動向も含めた市場調査分析レポート「マイクロLEDマーケットトレンド-2021版」を2021年4月9日に発行予定です。こちらはPPTスタイル(PDF)で最新市場概況からアプリケーショントレンド、技術トレンド、競争環境分析、詳細市場規模予測等が含まれる予定です。また同時進行でマイクロLEDに関する執筆依頼も頂いており、こちらは6月頃の発刊を予定、昨年お取り扱いさせて頂いた台湾トレンドフォース社主催の「マイクロLEDフォーラム」の概要も含め、このイベントの魅力をお伝えする予定です。詳細が分かり次第ご報告申し上げます。 References Ennostar. (2020). Ennostar Group. Retrieved from https://www.ennostar.com/group
2020年の中国EV販売台数はテスラ社の躍進が目立った一方で、中国新興EVメーカーも特に当該年の後半は奮闘しました。蔚来(NIO)社は2020年に約43,700台の車両を中国市場で販売し、前年比約110%の増加を示しました。同社は新型コロナウイルスの影響で一時は従業員に給料が払えない事態に陥っていると報道されたりもしましたが、結果的に2020年は大きく躍進しています。理想汽車(Li Auto)社もSUV「理想ONE」が2020年12月に月間販売台数記録を更新し、2020年のEV販売台数も約32,000台となりました。小鵬汽車(Xpeng)社も約27,000台を販売し、直近では自動運転機能「ナビゲーションガイドパイロット(NGP)」システムを実装していくことを発表し、テスラ社やNIO社の自動運転機能システムに追従します。 また2020年コロナ禍で米中対立の悪化も懸念されたなかで、前述の理想汽车や小鹏汽车が米国でIPOに成功しました。すでに一足早く米国でIPOを行った蔚来(NIO)社を含めた三社が現在中国EVメーカーで主要な勢力として捉えられています。その他、バイドゥ社、テンセント社も出資する威马 (WM Motor)社や恒大集団系の恒大汽車など、さらなる新勢力の存在感も高まっています。
現在、中国の自動車市場は合資、地場、外資が入り乱れていますが、生き残りをかけての競争が加速しています。勝ち残るための一つのキーとなるのが、現在進行形で発展しているスマートシティーとどれだけシンクロさせることができるかにあります。EVは単なる電池を使った車ではなく、電動化という枠組みで他の電気制御システムと統合してくことで、センサー等を駆使したモビリティー化が推進され、利便性が高まっていくことが考えられます。中国でプレゼンスの高いEVメーカーが自動運転にも力を入れているのは偶然ではありません。 沖為工作室合同会社は1月22日、R&D支援センター社主催「マイクロバイオームの最新市場動向とマーケティング戦略【LIVE配信】」セミナーにて、マイクロバイオームの最新市場動向について講演を行いました。 セミナーでは技術、アプリケーショントレンドから現状の課題、デジタルプラットフォームの可能性など当社からの視点も踏まえ、発表を行いました。
マイクロバイオームはインナーユニバースとも言われるように、解明できていない事柄がまだ多くあると考えられています。現在進行形で健康に関するデータの収集が行われていますが、消費者も含めたより開かれた参加型のデータマネジメントシステムの構築が有効と考えます。 セミナー当日はコロナ下にも関わらず、ご参加賜った多数のご聴講者様に、改めて深謝申し上げます。 またマイクロバイオームマーケットトレンド-2021版も絶賛発売中です。 マイクロバイオームマーケットトレンド-2021版 Evelo Biosciences社は経口カプセル剤EDP1815のアトピー性皮膚炎を対象としたフェーズ1b臨床試験においてポジティブな結果が示されたことを発表しました。EDP1815はPrevotellahisticolaの菌株を使用しており、アトピー性皮膚炎の他、新型コロナウイルス、乾癬も対象疾患としており、臨床試験が行われています。Prevotellahisticolaは比較的新しい菌株であり、炎症性疾患に効果があるとする結果が研究で示唆されています。 今回の発表は昨年発表された中間報告を補完する内容でEDP1815とプラセボを投与された患者間の56日目の違いを変化率で測定した結果、各々の指標でEDP1815を投与された方がプラセボよりも大きな改善が見られたことが示されています。 (Evelo Biosciences, 2021) References Evelo Biosciences. (2021). Evelo Biosciences Reports New Positive Confirmatory Data from Phase 1b Trial of EDP1815 in Atopic Dermatitis. Retrieved from https://ir.evelobio.com/news-releases/news-release-details/evelo-biosciences-reports-new-positive-confirmatory-data-phase 市場調査分析レポート「マイクロバイオームマーケットトレンド-2021版」絶賛発売中です。マイクロバイオーム市場関連企業の取り組みから技術動向、シーケンシング、食品、スキンケア、農畜水産業等への応用、規制、国別市場規模まで扱っています。キャンペーンは3月31日まで。https://www.chong-wei.com/microbiome_market_trend.html
2020年は新型コロナウイルスにより様々な産業が大きな影響を受けました。特に年初の中国NEV市場は2019年7月頃から顕著になった補助金削減による失速傾向にさらに拍車がかかった格好になりました。しかしながら、中国政府は経済再生に向けて各種の支援策を打ち出し、NEV(新エネルギー車)市場においても2020年7月の販売台数は前年同期比でプラス成長となり、長かった失速傾向を断ち切ったことを皮切りに、2020年の新エネルギー車の売上台数は結果として前年度比でプラスの成長となったことが分かっています。 NEV市場をここまでの状態に持ってくるのに多くの支援策が打ち出されました。例えばロックダウン解除された武漢市では地元の自動車メーカーから電気自動車を購入すると1万元(約$1,400)を補助する意向をショートメッセージで市民に伝えたと報じられもしました。未曽有の出来事で失速した経済がこれだけのスピードで回復するのは自助努力だけでは困難であり、こうした支援策があったからと言えます。また同時に中国EV産業はまだ補助金に依存している部分が大きいことが改めて浮き彫りになったとも言えます。 (E车汇, 2019) またNEVに対するリコールを含めた品質の問題も昨今、中国でクローズアップされるようになっています。工信部では2020年にNEVの検査工程等を対象とした監査を行っており、品質のパロメーターに一貫性がないことを問題視するとともに関連企業の意識向上を促しています。こうした観点から捉えると、NEVは品質についても課題が残されており、改善しなければなりません。また車載バッテリーのリサイクルについても、直近の事故としてリサイクル事業を手掛けるCATL社傘下の湖南邦普循環科技(湖南省長沙市)の工場で爆発が発生しています。 多くの課題がまだ存在するNEV市場ですが、逆に言うとこうした環境で質の高い製品、サービスを含めたビジネスモデルを提供できる企業にチャンスがあると言えます。EVシフトと数年前に叫ばれましたが、実際にEVもメインストリームになるにはまだ時間がかかります。製品ライフサイクルで言えばまだ導入期にいるようなもので、この時期は技術開発や広告などに多額の投資をしなければならず、企業にとってはいかに資金調達をしていくかも重要なテーマとなります。 References (イメージ図引用) E车汇. (2019). 全年销量十分之一的新能源车被召回,快看看你的车在列吗?
オンライン開催されたCES2021ではAR/VR等のウェアラブルに関する発表が目立ちました。パナソニック社、TCL社、Nolo社等が関連デバイスを出展、また2020年にコロナ下で変化したワークスタイルに合わせ、ノートブック市場で力強さを見せたレノボ社がARグラス「ThinkReality A3」を出展しました。これまでARは外で使う用途がフォーカスされていましたが、同社はARグラスを個人の作業を多芸化するものとして訴求しています。バーチャルモニターを複数表示させることで、より開かれたワークスペースを労働者に提供することで、変異種の出現等でいまだ明確な先行きが見えないコロナ禍において、労働生産性を高めるソリューションを提案しています。 (Lenovo, 2021) マイクロLEDと絡めた話で言えば、Vuzix社がJBD社との提携発表とともに、マイクロLED ARグラスを出展。マイクロLED ARグラス製品は以前からも報じられていましたが、2021年の下半期に上市される予定です。提携先のJBDは2020年11月にJBD4UM480PマイクロLEDディスプレイシリーズを上市しており、老舗スマートグラスメーカー(Vuzix社)と2015年創業のスタートアップ(JBD)の協業が期待されます。 (Vuzix, 2021) References Lenovo. (2020). ThinkReality A3.
Vuzix. (2021). Dual disolays Cameras & sensors. 本日 PR TIMESにマイクロバイオーム市場に関するプレスリリースを発信いたしました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000055998.html 発売中の市場調査分析レポート「マイクロバイオームマーケットトレンド-2021版」の内容の一部をお伝えしております。当レポートは2021年3月31日まで定価から20%オフのキャンペーンを実施しておりますので、宜しくお願い致します。 本年度もどうぞよろしくお願いいたします。 |
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