国連大学開発経済研究所の研究によると、国経済単位で見ると格差は縮小していますが、世界人口の大部分は格差が拡大している国に住んでいます。典型例としては、日本、米国、中国等、GDPの金額が比較的大きい国で格差は拡大しています(Gradín, 2020)。5Gでは、主にeMBB(超高速)、mMTC(多数同時接続)、URLLC (低遅延・高信頼)、仮想ネットワーク(スライス)等のエレメントが特徴となりますが、6Gで現在目指されているのは5Gをさらに進化させるとともに、地方創生,少子高齢化,労働力不足等の社会課題に対して、高速・低遅延な通信ネットワークにより、抜本的な解決策を提供することにあります。 現在6Gで想定されるアプリケーションは5Gの延長線上で考えられているものがほとんどです。(例:遠隔治療や自動運転、VR/AR等はすでに5Gでも議論されているテーマ) つまり「5Gではまだ私たちが望んでいるレベルに達することができない」ということが、6Gを巡る前提となっています。 (紫金山实验室, 2020) 6Gでは100Gpbs以上の超高速通信速度が実現されると言われています。また単に高速にするだけでなく、衛星や無人航空機等を用い、基地局を可動化することで、地上、空、海、宇宙のあらゆる場所を通信エリアとすることも目指されます。 また6GはAIとビッグデータを最大限活用することを前提としています。ロボットや機械、デバイス等は単にインテリジェンスを高めるだけではなく、デジタル社会で人や社会を支える役割を本格的に担うようになります。 References Gradín, C. (2020). ‘Changes In Inequality Within Countries After 1990’. WIDER Working Paper 2020/116. Helsinki: UNU-WIDER. Data from the World Income Inequality Database, 2019.
紫金山实验室. (2020). 6G 研究白皮书 コメントの受け付けは終了しました。
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9月 2024
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