NEC社とカナダのD-Wave社が協業し、NEC社が1,000万ドルの投資を行なうと両社がプレスリリースで発表しています。D-Wave社はGoogle社、Microsoft社、Rigetti社等と並んで語られることも多い量子コンピューターの有力企業です。 新型コロナウイルス(COVID-19)への取り組みに関連し、D-Wave社は量子コンピューターを利用できるクラウドサービスを無償提供すると発表しています。このプロジェクトには、デンソー社やフォルクスワーゲン車など、D-Waveのクライアントやパートナー企業が参加することが報じられてています。 D-Wave社のLeap2は、量子コンピューターをクラウド経由で利用できるサービスで、すでに日本を含む30カ国以上で展開されています。カナダ政府からの依頼を受けて開始した今回の無償開放は、COVID-19の研究や対策を目的とする企業や団体であれば誰でも利用できるとされています。 (Thom, 2020) 量子コンピューターがもたらす恩恵は計り知れないものがあります。例えばゲノム解析など、現在のコンピューターでかかる時間を大幅に短縮できる可能性を秘めています。一方で量子コンピューターの課題は量子デコヒーレンス、クロストーク、エラーレート等があげられます。 References Thom, M. (2020, February 26). Leap 2: Reimagining the Future of Quantum App Development. Retrieved June 20, 2020, from https://medium.com/d-wave/leap-2-reimagining-the-future-of-quantum-app-development-a80d4750d427 コメントの受け付けは終了しました。
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9月 2024
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