Nature誌で中国で治験が行われている、心臓病患者にiPS細胞から作った心筋細胞を注入した事例が取り上げられました。2019年5月に2名の患者の心臓組織の周りに約1億個の心筋細胞を注入し、現在、結果は良好とのことで、2020年中に詳細の報告がなされる予定です。今回のケースは心筋細胞の注入と同時にバイパス手術も施されており、iPS細胞由来心筋細胞注入の効果がどれだけあったのかが議論されています。 (Mallapaty, 2020) 人に安全に使えるレベルまで品質の高いiPS細胞由来心筋細胞を大量に作ることは大きな課題であると同時に、心筋細胞を心臓に届けるために、注入する方法やシートにして移植する方法等、安全性や有効性を巡る議論が活発になっています。 References Mallapaty, S. (2020, May 13). Revealed: Two men in China were first to receive pioneering stem-cell treatment for heart disease. Retrieved June 11, 2020, from https://www.nature.com/articles/d41586-020-01285-w
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8月 2024
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