Absen社は深圳に本拠地を置く中国大手LEDパネルメーカーで、大型ディスプレイのソリューションビジネスを多角的に展開しています。展示会でもミニLEDにフォーカスしてディスプレイを展示していますが、その展示のスタイルが洒落ていてディスプレイだけを展示するのではなく、実際の私たちの生活に同社のディスプレイがどのように関わるかまでイメージできるように戦略的にデザインされています。 (Absen, 2020) 大型ディスプレイは例えばバス待合所、空港、地下鉄、駅、ガソリンスタンド、ショッピング街、ビジネス地区、展示センターなどの交通量の多い公共エリアでニーズがあります。圧倒的なクオリティーで見る者の注意を引くことができれば、広告収入の機会も広がります。たとえばバスを待っている時に近くに設置されたサイネージから、ターゲティング広告がリアルタイムで配信されたらデジタル広告の可能性が大きく高まります。5Gは大きなデータ容量を送ることができるようになるので、こうしたインタラクティブなコミュニケーションも期待されています。 (Absen, 2020) Absen社はファーウェイ社がデザインを主導する深圳市のスマートシティプロジェクトにおいて、ディスプレイソリューション部分を担当しています。ファーウェイ社もマイクロLED、ミニLEDだけの枠組みでは目立った動きをしていませんが、スマートシティというもっと大きな枠組みで捉えるとマイクロLED、ミニLEDと関与していることが分かります。 大型ディスプレイのように少人数ではなく大勢で使われることを想定すれば、マイクロLEDないしはミニLEDディスプレイの価格が高くてもビジネスとして成立しやすいと言えます。マイクロLEDディスプレイも大局的に考えると、ツールの一つでしかありません。市場に送り出していくには貪欲に創造力を使って、利益が出せるスキームを考えていくことも重要と言えます。 References Absen. (2020, May 8). Absen Light Box Solution Makes Attractive Advertising Easier. Retrieved May 21, 2020, from https://www.absen.com/about/news/1169.html Absen. (2020, February 17). Highlights of Absen at ISE 2020. Retrieved May 21, 2020, from https://www.absen.com/about/news/1157.html コメントの受け付けは終了しました。
|
Author沖為工作室合同会社 Categories
すべて
Archives
9月 2024
|