半導体パッケージングおよび電子部品組み立てソリューションのグローバルなリーディングサプライヤーであるKulicke & Soffa社は2021年2月3日にUniqarta社の株式100%を保有するにいたったと発表しました。この戦略的買収にはUniqarta社の特許ポートフォリオおよびその他の知的財産権が含まれます。 (Kulicke & Soffa, 2021) Uniqarta社は従来からマイクロLEDのレーザートランスファー方式を推し進めており、Laser Enabled Advanced Placement (LEAP)技術と呼ばれる独自技術はレーザースキャン技術による高精度なピック&プレースを軸とし、転送時のチップリリース層がレーザーパルスにより膨らみ、チップを置いていく技術となっています。リリース層が膨らむことによって、チップを落としていくのでレーザーによる直接的な損傷がないとされています。理論上は1時間に1億個以上のチップのトランスファーが可能とされており、実現すればマーケットが大きく開く可能性があります。 なお戦略的買収を行ったKulicke & Soffa社は以前からミニLED & マイクロLEDの研究開発に力を入れており、特に近年アライアンス戦略を活発化させている米国スタートアップ企業Rohinni社とは共同でミニLEDの実装装置PIXALUXを開発しており、事業は堅調に成長しています。 References Kulicke & Soffa. (2021). Kulicke & Soffa Further Extends Mini and Micro LED Technology Through Strategic Acquisition of Uniqarta
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10月 2024
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