2023年10月16日に新刊「マイクロLEDマーケットトレンド-2023版」を発行いたしました。 マイクロLEDはマストランスファー技術が当初フォーカスされており、Appleに買収されたLuxVue Technologyや、エラストマースタンプでピックアンドプレースを行うX-Celeprintやレーザートランスファーを行うUniqartaや自動整列のeLuxなど様々な企業が独自技術を発表してきました。さらにこうしたマストランスファー技術の発展とともに、検査やリペア技術の開発も行われ、歩留まりやコストなどの課題はあるものの、大型ディスプレイ、AR眼鏡、TVなどの限られたアプリケーションにおいてマイクロLEDディスプレイは少しずつ商業化を果たしてきている状況になっています。 一方、商業化が始まるとともに、コストの内訳の中でも大きなウェイトを占めるチップのコスト低減が目指されてきたが、市場規模がまだ小さいがためにボリュームメリットが出せず、コストがなかなか下がらない状況になっています。そのような状況の中、ウェーハ-1枚から取れるチップの数を増やすために4インチよりも大きい6インチ以上のマイクロLED向けウェーハの設備投資が進められています。さらに2023年にSamsungがTVとしては初めて100µmよりも小さいLEDチップとLTPSバックプレーンを用いたマイクロLED TVを上市しましたが、チップ以外にもLTPSバックプレーンのコストが高いことも課題になっています。
また現在、マイクロLEDディスプレイ関連企業が注力している開発テーマの一つに、ボンディング材の開発があります。マイクロLEDチップのサイズは5µmレベルにまで小さくすることが目指されており、そうしたチップを一度に効率よく、確実に接合できる技術はまだありません。また光学効率や色変換技術など、実際の消費者のUXに繋がる製品性能面の改善はこれからであり、今後、より具体的な課題として挙がってくることが想定されます。 本レポートでは、マイクロLED、ミニLED市場に関わるスタートアップ企業を含む主要企業の取り組みを取り上げ、さらに最新市場アップデートから技術トレンド、アプリケーション分析、競争環境分析、マーケティングについてまで、幅広く取り扱います。マイクロLEDの世界市場の動向も国別(一部エリア)としてまとめ、現在の市場規模や課題について分析し、将来的な予測を行っています。 レポート詳細は☟ https://www.chong-wei.com/microled_market_trend.html コメントの受け付けは終了しました。
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10月 2024
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