台湾のメディアがApple社とマイクロLED、ミニLEDのニュースを出し、話題になっています。Apple社とマイクロLED関連のニュースは当のApple社からの正式アナウンスがなく、噂に近い部分もありますが、桃園龍潭区に新工場を建設する計画の認可を地元当局から取得したのは事実のようです。 一方でApple社は先日、第二四半期(1月~3月)の財務速報をプレスリリースで発表しています。売上高は約3億ドル増の約583億1300万ドルでしたが、純利益は約3億ドル減の約112億4900万ドルとなっています。COVID-19の影響で製品売り上げは落としましたが、人々が自宅で過ごす時間が長くなった等の理由でコンテンツ配信等のサービスは過去最高を記録しています。 (Apple, 2020) マイクロLED全体について言うと年々技術的に発展はしていますが、コスト的にはまだ市場を大きくペネトレイトするレベルにまでは至っていないと見られています。Apple社のカテゴリー別の売り上げを見てもiPhone, Mac, iPadは苦戦しており、これらの製品にマイクロLEDを投入するリスクは現時点で大分高いと言わざるを得ません。ミニLEDは既存の技術、設備の応用ができ、サプライヤーの動きが活発している中、いよいよの投入が期待されていましたが、新型コロナウイルスの影響で投入タイミングが遅れる可能性が高まっています。 (Apple, 2020) 一方で特筆すべきは、ウェアラブル系は順調に売り上げが増えていることで、製品の柱となりえる可能性を秘めています。マイクロLEDディスプレイ自体はすでに市場は存在しており、アプリケーションとして広がっていくかはコストと消費者ニーズの折り合い次第ですが、AR等のウェアラブルは5Gにおいて大きく市場が増えていくことが予想されています。5Gとの相関の中でApple社がウェアラブルを中心軸として展開するタイミングがマイクロLEDの投入タイミングに一番近いかもしれません。 References Apple. (2020, May 11). Apple Reports Second Quarter Results. Retrieved May 12, 2020, from https://www.apple.com/newsroom/2020/04/apple-reports-second-quarter-results/ 関連製品 https://www.chong-wei.com/store/p1/microled-market-trend.html#/ ※上記は既刊のものです。数か月後により広範なマイクロLED情報をまとめた書籍が発行される予定です。 コメントの受け付けは終了しました。
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1月 2025
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