中国の浙江省で推し進められている「杭绍甬智慧高速公路」(日本では超高速道路として紹介されたりしています)は杭州で第19回アジア大会が開催される2022年までに開通する計画です。中国では5Gを絡めたスマートシティが大きなプロジェクトとして動いていますが、この「杭绍甬智慧高速公路」も5G通信技術を援用したスマート交通システムが導入される方針です。こうした背景がある中、自動運転車用車線の設置も計画されています。 ("杭绍台"智慧高速"要来了,未来可以无人驾驶!_高速公路", 2019) 例えばWaymo社のように5Gを前提とせずに自動運転の開発を進める企業もありますが、5Gと組み合わせれば、車でオンライン運転制御(映像情報や地図データの送受信)の他、動画をストレスなく見ることが可能になり、車と車間のみならず、様々なものとの通信が高速で行えるようになります。自動運転はセンサーやAIを絡めた技術で語られることがありますが、それと同程度に5Gネットワークと車両技術を駆使して、自動運転を成立させることも議論が進んでいます。先にも述べたように「杭绍甬智慧高速公路」は現在、自動運転車用車線が設置される予定ですが、最終的には全車線を自動運転車が自由に走行できることを目指しているとされています。 米国をメインに自動運転の走行テストが行われていますが、中国でも同様のテストは行われています。具体的な中国内のテスト走行距離の状況では「アポロ計画」を有する百度社が試験走行距離で他社を引き離して、大きくリードしています。 (北京智能车联产业创新中心, "北京市自动驾驶车辆道路测试报告 / 2019", 2020) 一方でアリババ社やテンセント社も自動運転を進めており、アライアンス戦略も構築しています。そして、あのファーウェイも自動運転市場に参入することが見込まれています。Apple社も自動運転のテストを行っており、通信技術と自動運転がセットで語られる機会が今後も増えていくと予想されます。 References 杭绍台"智慧高速"要来了,未来可以无人驾驶!_高速公路. (2019, March 22). Retrieved from https://www.sohu.com/a/303133068_268098 北京智能车联产业创新中心 . (2020). 北京市自动驾驶车辆道路测试报告 / 2019. コメントの受け付けは終了しました。
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