2021年10月26日(火)に新社会システム総合研究所殿主催セミナー「中国の燃料電池車・水素エネルギー産業動向」で講演を行いました。 中国は従来、石炭火力発電に依存していますが、「3060目標」を実現するためには再生可能エネルギーをさらに拡大する必要があります。また車両全体数に対して占める割合は少ないものの、商用車の温室効果ガス排出量は全体排出量の多くを占めており、商用車の排出量を制御することが課題になっています。中国国内の燃料電池ロードマップも商用車のパフォーマンスの大幅な改良が目指されています。
「省エネ・新エネルギー車技術ロードマップ2.0」では、燃料電池車はバスや都市部の物流車両をエントリーエリアとし、徐々に長中型および大型トラック、トラクター、港湾トレーラー、乗用車等に普及させ、2030~2035年頃までには全体の規模(保有量)を年間約100万台にする目標を掲げています。 また中国政府はFCEVモデル都市を選定しており、実績に応じた奨励金を支給する制度を取り入れています(北京、上海、広東など)。モデル都市間での競争も行われており、急速なFCEV市場の発展が目指されています。 講演では、燃料電池車・水素エネルギー産業の中国市場について上市・デモンストレーション例や具体的な政策などを紹介しながら、将来の市場規模予測まで最新トレンドを発表いたした。 講演をご聴講頂いた皆様、運営を担って頂いた関係者の皆様に改めて深謝申し上げます。 コメントの受け付けは終了しました。
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10月 2024
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