2020年12月21日に沖為工作室合同会社が執筆した書籍「中国における車載リチウムイオン電池のリユース・リサイクル動向と市場展望」がサイエンス&テクノロジー社から発行されます。EVの世界最大市場となった中国。2020年10月下旬にも、従来型のガソリン車等の製造・販売を2035年を目途に停止するというインパクトある政策方針を発表しました。一部アナリストの予想では、2025年にNEVのシェアが全体の25%に達するという意見も出てきています。一方、EVの普及に伴って今後の使用済みLiBの大量発生量が懸念されています。中国メディアによると2025年には35万トンまで増えるとの予想もされています。LiBの廃棄処理は安全性も含め環境負荷が大きく、また希少金属を含むため経済的な回収・リユース・リサイクル工程の構築が望まれます。本書では、こうした問題に対する中国政府の政策検討・実施の状況や、EV・バッテリー・電池材料メーカ、通信/エネルギー関連・リサイクル業者等の中国企業の取り組みをまとめています。 目次
Chapter 1 EV推進政策とコロナ禍を経た中国自動車市況の現状とNEV用バッテリートレンド 1. EV販売台数の現状:コロナ禍の影響 2. 2020年のEV購入補助金削減 3. ガソリン車販売台数の現状 4. EV普及再燃のキーを握るテスラ社の取り組み 4.1 ミリオンマイルバッテリーの開発 4.2 蓄電システムの開発 5. 米国市場でIPOをする中国新興EVメーカー 6. 中国NEVバッテリートレンド 6.1 Svolt社 6.2 CATL社 Chapter 2 車載リチウムイオン電池リサイクルの現状と関連企業動向 1. 車載LiBリサイクルスキーム構築の必要性とその背景 2. リサイクル工程フローの概要 2.1 乾式回収 2.2 湿式回収 2.3 ダイレクトリサイクル 3. バッテリー回収の問題 4. 車載LiBリサイクルスキーム構築や法規制、標準化制度に関わる政策検討 5. 自動車・電池・材料メーカの車載LiBリサイクルへの対応 5.1 テスラ社 5.2 上海汽車社/CATL社 5.3 格林美(GEM)社 5.4 中南大学 Chapter 3 車載リチウムイオン電池リユースのビジネスモデル構築に向けた動き 1. テスラ社のリユースに対する姿勢 2. 国家电网(State Grid)社の取り組み 3. 中国鉄塔社の取り組み Chapter 4 車載リチウムイオン電池のリユース・リサイクル市場展望 1. 今後発生する廃棄車載LiBの時期・数量予測 2. リユース、リサイクル市場の展望 3. 注目されるBaaS 4. キーとなるプラットフォームの精度 5. 競争環境分析(各企業の動向) おわりに ※編集中のため、一部目次が変更となる場合がございます。予めご了承ください。 コメントの受け付けは終了しました。
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