CES ZKW & LG、microZ-LEDヘッドライト搭載のコンセプトカーをデモ

【翻訳記事】
CES2024の一つの目玉はLGのコンセプトカーで、ZKWの高解像度microZ-LEDヘッドライトを搭載している。これにより、将来的には映画館のような「ドライブインシアター」の投影が可能になるはずだ。ZKWはまた、インテリジェント"イルミネーテッド・パネル"やイルミネーテッド・バンパー（Rehauとの共同開発）、アニメーション・リアライト、サステイナブル・ヘッドライトのほか、Volvo EX90用の新しいヘッドライト、動く「Thor Hammer」、アメリカ市場向けのGMシボレー・シルバラードのヘッドライトなど、最新のイノベーションも紹介している。「Silao（メキシコ）とTroy（ミシガン）に拠点を構えるZKWは、USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)経済圏の顧客に、他の道路利用者と相互作用し、運転の安全性を高める革新的な照明システムを提供します」と、ZKWグループのWilhelm Steger,最高経営責任者（CEO）は説明する。 

Volvo Cars Passion. (2023). Volvo EX90: Ultimate Thor Hammer Headlight Animation. Retrieved from ​https://www.youtube.com/watch?v=HAjVDnPBBnA

CESのパブリック・エリアでは、LGコンセプトカーが来場者にカー・エンターテインメントの未来を提案する。ショーカーのフロントに組み込まれたZKW microZヘッドライト・モジュールは、インテリジェントなフロント照明技術を使って、将来どのようにアニメーションを投影できるかを実演している。ヘッドライトのプロジェクター機能は、100インチの画像を生成し、インターネットを介したOTT通信（Netflixなど）に基づく幅広いエンターテインメント・コンテンツの表示に使用することができ、クルマからモバイル・シネマ体験へと導く。「デジタル・ライティング・エクスペリエンスのビジョンと戦略により、私たちはLGとともにポートフォリオを新たなレベルに引き上げようとしています」とWilhelm Stegerは説明する。

インテリジェント・ビークル・フロント＆イルミネーテッド・フロントパネル

​ZKWは、CESのプライベート・エリアでも最新の製品イノベーションを展示する。ハイライトは、REHAU Automotive社との共同開発による、イルミネーテッド・マルチカラー・フロントグリル "Panel "と、初のイルミネーテッド・バンパー "Bumper "である。ZKWは、最新の照明、エレクトロニクス、センサー・システムを車両前部にどのように組み込むことができるかを、デモ機を使って紹介する。このコンセプトは、例えば、ラジエーターが不要になった電気自動車のフロント部を、照明、ロゴ、センサー、ヒーター機能を備えたスマートなデザイン・オブジェクトとして再設計するために使用できる。将来的には、他の道路利用者と相互作用するインテリジェントな車両前面やその他のシリーズ製品が開発される予定であり、それによって交通安全が向上する。

スマート照明システム
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ZKWの最新のイノベーションには、Volvo EX90のハイテク・ヘッドライトが含まれる。130万ピクセルを超える解像度を持つデジタルHD LEDモジュールをベースにしており、交通状況や他の道路利用者に合わせてダイナミックに光を調整する。ユニークな機能として、デイタイム・ランニング・ライトはVolvo の典型的な「Thor Hammer」モチーフを応用、上下に可動させることができ、これによりメイン・ライト・モジュールが見える。また新開発品として、ZKWはOsramとの協力により、革新的なリアライトモジュールを発表する。これにより、テールランプ、ウインカー、ブレーキランプ、イルミネーションロゴを表示することができる、アニメーションのような表面を実現した。CESでは、充電インジケーターのイルミネーションアニメーションを可能にするGMシボレー・シルバラードの新型ヘッドランプも展示される。​

持続可能な生産

ZKWは、2025年までにグローバル生産をCO2ニュートラルにし、2038年までに全製品をCO2ニュートラルにすることを目指している。この目標は、エネルギーの節約、廃棄物の回避、グリーン電力への切り替えによって達成される。CESでは、照明システムのスペシャリストが、最適化された材料とプロセスによって、持続可能な照明がどのように実現できるかを実演する。“SusMat4CarLight” プロジェクトの一環として、ZKWはパートナーと協力し、再生可能な原材料をベースにしたポリマーなど、将来の照明システム用のリサイクル可能な材料を研究している。「ZKWの持続可能性戦略は、生産と製品から排出されるCO2を60％削減することを可能にしています。その目的は、より効率的で持続可能な開発と生産を行うことです。持続可能な経営は、ZKWグループとその顧客の双方にとって重要な関心事です」とWilhelm Stegerは語った。

当記事は翻訳記事です。記事を書いた台湾トレンドフォースのレポートを下記にご紹介します。

■グローバル自動車用LED製品トレンドおよび地域分析
​https://www.chong-wei.com/automotive_led.html
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