世界のNEV販売台数は米国テスラ社と中国BYD社の二社を中心に競争が繰り広げられてきましたが、2019年にテスラ社の販売台数が大きく伸び、現在、世界最大の電気自動車メーカーとなっています。直近の報道ではテスラ社は2020年ないしは2021年に中国で生産される「モデル3」に新型バッテリーを搭載させる予定とされています。低コストで寿命が長く、ガソリン車とほぼ同等の電気自動車が実現できるとも言われています。 一方で中国工业和信息化部が先日発表したデータによると4月のNEV( 新エネルギー車)の中国販売台数は前年同期比で26.5%減になっています。ただ新型コロナウイルス以前からすでに中国におけるNEVの販売台数は陰りが見えてきており、先行きが不透明な部分があります。 (中国工业和信息化部, 2020) 俯瞰してみると中国NEV市場がテスラ社に工場建設を許容してまで期待しているのは中国プレイヤーメインでは限界が見えてきたNEV市場の活性化であるとも言えます。新型バッテリーの搭載で車両価格がガソリン車と同等になるのであれば、一つのブレークスルーとなり、市場がまた息を吹き返す可能性があります。またより重要なのはテスラ社が電気自動車では寿命を終えたリチウムイオン電池を自社のリチウムイオン電池エネルギー貯蔵システムで再生できるスキームを持ち合わせていることで、再生可能でクリーンなエネルギーという観点も見逃せません。 弊社関連プレミアムレポート https://www.chong-wei.com/premium-report.html#/ References 工业和信息化部. (2020, May 11 ). 2020年4月汽车工业经济运行情况 コメントの受け付けは終了しました。
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7月 2024
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